2018年秋華賞の出走予定馬を考察してみる
史上5頭目の三冠馬なるか?
先週末は凱旋門賞でエネイブルが連覇し、ターンブルSでウィンクスがGⅠ21勝目と世界で怪物牝馬が偉業を達成しました。今週日本では3歳牝馬の怪物アーモンドアイが秋華賞で史上5頭目の偉業に挑みます。
桜花賞、オークスと他馬を圧倒する走りを見せる彼女の三冠達成はもはや既定路線となっていそうですが果たして偉業達成となるのか?それとも一矢報いる馬が出てくるのか?今年は22頭が登録しています。
出走予定馬
秋華賞のフルゲートは18頭。登録馬の中で出走可能となっている14頭について短評を交え紹介していきます(10/9現在、騎手は想定)。
厩舎
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国枝栄
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父
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ロードカナロア
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騎手
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C.ルメール
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母
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フサイチパンドラ
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通算成績
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5戦4勝
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母父
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サンデーサイレンス
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主な重賞
成績
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1着 オークス(GⅠ・2018)・桜花賞(GⅠ・2018)
シンザン記念(GⅢ・2018)
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2着 -
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近3走
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2018/05/20 オークス(GⅠ)1着
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2018/04/08 桜花賞(GⅠ)1着
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2018/01/08 シンザン記念(GⅢ)1着
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一口メモ
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3歳牝馬だけでなく現役馬全ての中でも最強クラスと思われる馬。
桜花賞で休み明け、オークスで距離を克服した今不安はあるのか?
好位から競馬もできる自在性もあり直線短い京都2000mも問題なさそう。
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厩舎
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中内田充正
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父
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ディープインパクト
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騎手
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幸英明
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母
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レディアルバローザ
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通算成績
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5戦2勝
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母父
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キングカメハメハ
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主な重賞
成績
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1着 -
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2着 -
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近3走
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2018/09/16 ローズS(GⅡ)9着
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2018/05/20 オークス(GⅠ)9着
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2018/04/08 忘れな草賞(オープン)1着
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一口メモ
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近2走は目立ったところもなく惨敗。
お母さんとも秋華賞でコンビを組んだ幸騎手で新味出るか?
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厩舎
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中竹和也
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父
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ディープインパクト
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騎手
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武豊
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母
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シャンロッサ
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通算成績
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6戦3勝
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母父
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Galileo
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主な重賞
成績
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1着 ローズS(GⅡ・2018)・フラワーC(GⅢ・2018)
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2着 -
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近3走
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2018/09/16 ローズS(GⅡ)1着
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2018/05/20 オークス(GⅠ)13着
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2018/03/17 フラワーC(GⅢ)1着
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一口メモ
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重賞2勝は実績上位。脚質、鞍上が京都2000mでは魅力ですね。
世界を席巻しているGalileoの血が大舞台で後押しするかも。
ちなみに武豊騎手は初代カンタービレに騎乗、勝利した経験がありますよ。
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厩舎
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田所秀孝
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父
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リーチザクラウン
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騎手
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高倉稜
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母
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アップルトウショウ
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通算成績
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15戦1勝
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母父
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アンバーシャダイ
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主な重賞
成績
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1着 -
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2着 アルテミスS(GⅢ・2017)
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近3走
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2018/09/22 夕月特別(1000万)5着
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2018/09/01 日高特別(1000万)15着
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2018/05/20 オークス(GⅠ)16着
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一口メモ
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今年はこの馬がペースを作りそう。
これまでの実績から正直厳しい印象ですね。
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厩舎
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池添学
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父
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ディープインパクト
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騎手
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池添謙一
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母
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サロミナ
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通算成績
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6戦2勝
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母父
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Lomitas
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主な重賞
成績
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1着 -
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2着 ローズS(GⅡ・2018)
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近3走
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2018/09/16 ローズS(GⅡ)2着
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2018/08/05 青島特別(500万)1着
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2018/05/27 白百合S(オープン)2着
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一口メモ
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春は今一歩でGⅠの舞台に届かなかったがついに念願叶う。
モレイラ騎手が騎乗停止となったが乗り慣れた池添騎手なら大丈夫かも。
常に上がり3位以内の末脚を使えるので直線で上手く捌けるかが鍵。
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厩舎
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高橋亮
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父
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ヴィクトワールピサ
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騎手
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岩田康誠
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母
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ヴェントス
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通算成績
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8戦1勝
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母父
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ウォーエンブレム
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主な重賞
成績
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1着 -
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2着 フェアリーS(GⅢ・2018)
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近3走
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2018/09/16 ローズS(GⅡ)13着
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2018/04/08 桜花賞(GⅠ)8着
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2018/03/03 チューリップ賞(GⅡ)7着
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一口メモ
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重賞2着はあるがGⅠでは物足りない印象。
岩田騎手×ウォーエンブレムの血は過去に大仕事実績アリ、再現なるか?
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厩舎
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加藤征弘
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父
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ディープインパクト
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騎手
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藤岡佑介
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母
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ブルーミンバー
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通算成績
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6戦1勝
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母父
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ファルブラヴ
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主な重賞
成績
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1着 -
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2着 フラワーC(GⅢ・2018)
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近3走
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2018/09/16 ローズS(GⅡ)15着
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2018/04/08 桜花賞(GⅠ)4着
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2018/03/17 フラワーC(GⅢ)2着
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一口メモ
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GⅠで4着2回の実績アリ。藤岡佑介騎手が初騎乗。
前走は先行して案外だったのでおそらく差し競馬になると思う。
上手く捌ければ上位着順も可能かも。
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厩舎
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田中清隆
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父
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マンハッタンカフェ
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騎手
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大野拓弥
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母
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マクリス
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通算成績
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9戦3勝
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母父
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グルームダンサー
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主な重賞
成績
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1着 -
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2着 -
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近3走
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2018/09/08 紫苑S(GⅢ)5着
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2018/04/08 桜花賞(GⅠ)14着
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2018/03/11 アネモネS(オープン)1着
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一口メモ
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オープン勝ちの実績アリ。
前走を見る限り春より成長している感じはなさそう。厳しいか。
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厩舎
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牧光二
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父
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ルーラーシップ
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騎手
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柴田善臣
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母
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アニメイトバイオ
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通算成績
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11戦1勝
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母父
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ゼンノロブロイ
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主な重賞
成績
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1着 -
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2着 フローラS(GⅡ・2018)
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近3走
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2018/09/08 紫苑S(GⅢ)4着
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2018/05/20 オークス(GⅠ)7着
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2018/04/22 フローラS(GⅡ)2着
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一口メモ
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いつも相手なりに走るがこれと言った決め手がない印象。
母アニメイトバイオは秋華賞2着馬。母に続けるか。
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厩舎
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木村哲也
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父
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ディープインパクト
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騎手
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北村宏司
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母
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モシーン
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通算成績
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6戦3勝
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母父
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Fastnet Rock
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主な重賞
成績
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1着 関屋記念(GⅢ・2018)・フェアリーS(GⅢ・2018)
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2着 -
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近3走
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2018/08/12 関屋記念(GⅢ)1着
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2018/05/06 NHKマイルC(GⅠ)5着
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2018/04/08 桜花賞(GⅠ)10着
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一口メモ
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前走では古馬混合戦のGⅢで優勝しています。
1600m戦しか走っていないが血糖的には2000mは問題ないハズ。
春のGⅠではイマイチだったが雪辱なるか。
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厩舎
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中内田充正
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父
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ディープインパクト
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騎手
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川田将雅
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母
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リップルスメイド
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通算成績
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6戦3勝
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母父
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Dansili
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主な重賞
成績
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1着 -
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2着 -
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近3走
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2018/08/05 藻岩山特別(1000万)1着
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2018/07/22 500万 1着
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2018/07/01 未勝利 1着
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一口メモ
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今夏の北海道で3連勝の昇り馬。3戦とも先行してあがり3ハロン2位以内で楽勝。
この秋調子のいい鞍上に京都2000mに合いそうな種牡馬と脚質。
重賞初挑戦と未知数の点はあるが面白い存在かも。
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厩舎
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松永幹夫
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父
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オルフェーヴル
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騎手
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北村友一
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母
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ライラックスアンドレース
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通算成績
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6戦4勝
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母父
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Flower Alley
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主な重賞
成績
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1着 阪神JF(GⅠ・2017)・チューリップ賞(GⅡ・2018)
アルテミスS(GⅢ・2017)
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2着 桜花賞(GⅠ・2018)
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近3走
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2018/05/20 オークス(GⅠ)3着
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2018/04/08 桜花賞(GⅠ)2着
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2018/03/03 チューリップ賞(GⅡ)1着
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一口メモ
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昨年の阪神JF勝ち馬。春のGⅠではアーモンドアイに及ばず善戦止まり。
主戦の石橋騎手が怪我のため北村友一騎手に乗り替りとなりました。
トライアルが使えないなど順調とは言い難いが自力はある。雪辱なるか。
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厩舎
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高野友和
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父
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ディープインパクト
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騎手
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秋山真一郎
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母
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スウィートハース
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通算成績
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10戦2勝
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母父
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Touch Gold
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主な重賞
成績
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1着 -
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2着 -
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近3走
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2018/09/16 ローズS(GⅡ)3着
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2018/08/12 HTB賞(1000万)4着
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2018/07/21 500万 1着
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一口メモ
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前走は内を上手く通って権利獲得。
重賞で3着が2回あるが総合すると力が足りなそう。
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厩舎
|
中竹和也
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父
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Blame
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騎手
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戸崎圭太
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母
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Loure
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通算成績
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6戦2勝
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母父
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A.P.Indy
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主な重賞
成績
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1着 -
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2着 -
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近3走
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2018/09/08 紫苑S(GⅢ)3着
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2018/05/20 オークス(GⅠ)11着
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2018/04/29 スイートピーS(オープン)1着
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一口メモ
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前走は逃げ粘って3着で権利確保。
同型もそこそこいるので厳しい展開になりそう。
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注目ポイント
最大の注目は冒頭にも述べたとおりアーモンドアイの三冠達成なるかですよね。オークス2着のリリーノーブル、紫苑S1着ノームコア、2着マウレアなど対抗馬となりえる馬が回避し、また出走予定の有力馬が騎手変更や順調さを欠いていることもあるので三冠濃厚の雰囲気が漂ってます。
これまで三冠を達成した4頭は全て前哨戦を一度使っており通常であればぶっつけ本番が不安となりそうですが彼女には桜花賞での実績もありますからねぇ。逃げ・先行が有利の京都2000mですが秋華賞は差し馬が強いデータもあります。とんでもない差し脚を持っているアーモンドアイなら尚更問題なさそう。素直に彼女の戴冠を見守った方がいいかもです(^O^)
しかし何が起こるか分からないのも競馬です。あのブエナビスタやエアグルーヴが負けた過去もありますし他の17頭が待ったをかけるかもしれませんよ。歴史的瞬間が訪れるか?新たな女王の誕生か?第23回秋華賞を楽しみましょう!
世界が待ちに待ったタイガー・ウッズの完全復活!
5年ぶりの優勝
9月24日にアメリカジョージア州アトランタで行われた米男子プロゴルフツアーPO最終戦・ツアー選手権でタイガー・ウッズ選手が通算11アンダー、2位に2打差をつけて5年ぶりの優勝を飾りました。
ついに、ついに、この時が来ましたよ!!タイガー・ウッズ選手オメデトウ(^▽^)ゴザイマース
皆さんご存知のとおり腰の怪我などもあり一時はプレーをすることすら難しかったのですがそこからカムバック!今季から本格的にツアー復帰を果たしました。3月のバルスパー選手権で2位となり、7月の全英オープンで6位タイ。そして記憶に新しい8月の全米プロゴルフ選手権で2位となった時にはもう復活Vは近いとは思っていましたがまさか今季中にしちゃうとは(笑)。ツアー最終戦で優勝するところがスターですよね。
これで米ツアー通算80勝に到達。来年にはサム・スニードの持つ最多記録を更新しちゃうんじゃないですかね。それだけではなく2008年全米オープン以来のメジャー制覇も期待しちゃっても良さそうです。
☟タイガー・ウッズの凄さです。
みんなが待っていた強いタイガーのいる世界
今大会の最終18番ホールの大ギャラリー見ましたか?凄かったですよね。
Wow. 🐅 pic.twitter.com/klf7PLfVv9
— PGA TOUR (@PGATOUR) 2018年9月23日
これまでにこんなシーン見たことあります?世界中の人がどれだけタイガー・ウッズの優勝を待っていたかがわかりますよね。最終18番ホールではこのギャラリーから“タイガー・コール”が起こったんですから鳥肌もんです。タイガーは泣かないようにするのが大変だったと言ってましたが私は普通に涙出ちゃいました(しかも録画で)( ;∀;) カンドーシタ
2018年のタイガー・ウッズ
復活までの道のりとして今季のツアー成績を振り返ってみます。
大会 | スコア | 成績 | |
---|---|---|---|
1
|
ファーマーズ・インシュアランス・オープン
|
-3
|
23位
|
2
|
ジェネシス・オープン
|
+6
|
予落
|
3
|
ホンダ・クラシック
|
0
|
12位
|
4
|
バルスパー選手権
|
-9
|
2位
|
5
|
アーノルドパーマー招待
|
-10
|
5位
|
6
|
マスターズ
|
+1
|
32位
|
7
|
ウェルズ・ファーゴ選手権
|
+2
|
55位
|
8
|
プレーヤーズ選手権
|
-11
|
11位
|
9
|
メモリアル・トーナメント
|
-9
|
23位
|
10
|
全米オープン
|
+10
|
予落
|
11
|
クイッケンローンズ・ナショナル
|
-11
|
4位
|
12
|
全英オープン
|
-5
|
6位
|
13
|
ブリヂストン招待
|
0
|
31位
|
14
|
全米プロ選手権
|
-14
|
2位
|
15
|
ノーザントラスト
|
-4
|
40位
|
16
|
デルテクノロジーズ選手権
|
-7
|
24位
|
17
|
BMW選手権
|
-17
|
6位
|
18
|
ツアー選手権
|
-11
|
優勝
|
※緑色は4大メジャー大会、青色はプレーオフ
過去2シーズンほとんど試合に出られなかった中、今季初戦で約3年ぶりの予選突破。4戦目のバルスパー選手権では2位と久しぶりの優勝争いを繰り広げました。その後は皆さんご存知のとおり4大メジャーの全英オープン6位、全米プロ選手権2位と復活が近づいた感じ。そして最終戦で優勝!素晴らしいストーリーが完結しました。
昔のタイガー・ウッズを知る人からすれば物足りないかもしれませんが、ツアー復帰後最初のシーズンでこの成績はさすがタイガーです!
楽しみはまだまだこれから
9月28日~30日には米国vs欧州のチーム戦で行われるライダーカップが開催されます。もちろん完全復活したタイガー・ウッズは米国チームで出場します。今のタイガーなら凄いプレーを見せてくれるでしょう。そして来年には記録にも記憶にも残るタイガー・ウッズが見られるハズです。
そしてその先には私たちが渇望している4大メジャーでのタイガー・ウッズと松山英樹の優勝争いや2年後の東京オリンピックでプレーするタイガー・ウッズが見られるに違いありません。もうワクワクが止まりませんよね!
クリンチャーやサクソンウォリアーの結果は?【2018年9月15~16日の海外競馬】
注目レースの結果は
こんにちは、たいきぶりざーどです。9月15日・16日の2日間は海外で注目のレースが多数行われました。先に結果から言ってしまいますが、日本の競馬ファンにとって先週は残念な週末になってしまいましたよね。なかなか期待通りにはいかないものです(´・ω・`)。先週行われた主な注目レースを国ごとに振り返ってみます。
フランスのレース
最大の注目レースだったフォア賞(GⅡ・2400m)。日本から挑んだクリンチャーは果敢に逃げたものの直線半ばで失速。勝ち馬から約8馬身差の最下位に終わりました。スタートが良すぎて逃げる形になり展開も向かなかったですし、タイムも早かったので仕方ない面もありましたが本番の凱旋門賞は苦しくなった気がしますね。陣営は『悪くなかったし巻き返せる』とコメントしていますがどうでしょうか?
でも悲観的になっても仕方ないのでクリチャーの可能性を探ってみると①元々休み明けは走らない②叩き良化型で大敗から巻き返すタイプ③雨が振って馬場が重くなれば適正アップといったプラス要素もありそうです。凱旋門賞はメンバーも強化されますが多頭数で紛れたほうが可能性もあると信じて応援しましょう。
レースはヴァルトガイストが2着のタリスマニックに2.1/2馬身差をつけて圧勝しました。ムチも使わず最後は流していたように見えましたので着差以上に強いのではないでしょうか?これで重賞4連勝。凱旋門賞でも有力となりましたね。
Impressive! Waldgeist storms to victory in the Group 2 Prix Foy at @paris_longchamp... pic.twitter.com/rnZEFzKao8
— At The Races (@AtTheRaces) 2018年9月16日
ヴェルメイユ賞(GⅠ・2400m)ではM.バルザローナ騎手騎乗のカイトサーフが大外から豪快に差し切り優勝。タイムが2008年ザルカヴァが優勝した時以来の2分26秒台とかなり速い時計での決着でした。改修したロンシャン競馬場は時計が出るのかもしれません。カイトサーフはGⅠ初制覇ですが中長距離を中心に走ってきましたのでおそらく凱旋門賞に出走してくると思います。個人的に注目していた超良血馬のザルカミヤは3着に終わりました。
Last to first - @godolphin's Kitesurf picks up strongly close home to collar Magic Wand in the Group 1 Prix Vermeille! @paris_longchamp pic.twitter.com/8sATgu6cNj
— At The Races (@AtTheRaces) 2018年9月16日
3歳馬による凱旋門賞の前哨戦ニエル賞(GⅡ・2400m)はJ.ドイル騎手騎乗のブルントラントが無傷の3連勝を飾りました。正直レースレベルは高くなかった気もしますし、優勝したブルントラントは凱旋門賞未登録。このレースから本番で有力となる馬はいなさそうですね。
What courage from such an inexperienced horse - Charlie Appleby's Brundtland remains unbeaten, holding off Hunting Horn in the Prix Niel under James Doyle! @paris_longchamp pic.twitter.com/vpd2TLDHIm
— At The Races (@AtTheRaces) 2018年9月16日
最後は日本からジェニアルが出走したパン賞(GⅢ・1400m)。ジェニアルは10着と残念な結果に。直線で手前を変えた際に違和感があったようで最後の方は流していた感じです。怪我をしたかどうかはわかりませんが無理のない次走選択をしてほしいものです。優勝したトルニブッシュはサッカーフランス代表グリーズマンが共同所有しているそうですよ。
アイルランドのレース
最注目のレースだったアイリッシュチャンピオンステークス(GⅠ・2000m)。2頭のディープインパクト産駒の対決が注目を集めていましたが優勝したのはロアリングライオンでした。直線半ばまではサクソンウォリアーが勝つのではと思いましたが最後の追い込みは圧巻でした。これでGⅠ競走3連勝ですし、2000m前後ではトップホースの1頭となりましたよね。
サクソンウォリアーとスタディオブマンのディープインパクト産駒2頭は2着と5着。サクソンウォリアーは後一歩というところまでロアリングライオンを追い詰めましたが内ラチに寄っていったこともあり踏ん張りが効きませんでした。さらにレース後屈腱炎が判明して引退。残念ではありますが種牡馬としてディープインパクトの価値を高めてくれることを祈っています。スタディオブマンはいいところがありませんでしたね。ダービー後はパッとしない状況ですがなんとか復活してほしいものです。
What a horse race... @LeopardstownRC @IrishChampsWknd pic.twitter.com/1MuQdupZZT
— At The Races (@AtTheRaces) 2018年9月17日
メイトロンステークス(GⅠ・1600m)ではフランスオークス馬ローレンスが終始レースを引っ張りアルファセントーリの追撃をしのいで優勝。これでGⅠ4勝目となりました。今後はマイル路線を中心にレースを選択するそうです。2着に敗れたアルファセントーリはこれまでの強さが影を潜めてしまいましたが脚を痛めていた模様。レース後引退することが発表されました。今後のマイル路線を引っ張る存在だと思っていただけに残念ですがいい子供を産んでほしいと思います。
Laurens takes down Alpha Centauri in the @coolmorestud Fastnet Rock Matron Stakes! @LeopardstownRC @IrishChampsWknd pic.twitter.com/z69ZvoGNEE
— At The Races (@AtTheRaces) 2018年9月15日
イギリスとオーストラリアのレース
注目の無敗牝馬ラーティダーが出走した英セントレジャー(GⅠ・2900m)はキューガーデンズが優勝、GⅠ2勝目となりました。注目のラーティダーは2着で凱旋門賞には向かわず来月のフィリーズ&メアズステークスに向かうみたいです。
Kew Gardens wins the William Hill St Leger! @DoncasterRaces #WHStLeger pic.twitter.com/PoIe6rNQ78
— At The Races (@AtTheRaces) 2018年9月15日
オーストラリアで行われたジョージメインステークス(GⅠ・1600m)で最強牝馬ウィンクスが優勝しました。これで連勝記録は27に、またGⅠは20勝となりました。この馬はどこまで強いんでしょうか?今となっては負けたことがあるのは本当かと疑ってしまうくらいの強さです。次走はおそらく4連覇のかかるコックスプレートになりそうですね。
RACE REPLAY: WINX makes it 27 straight, comfortably winning the 2018 @colgateanz Optic White Stakes at Royal Randwick. Vision courtesy @skyracingau #gowinx #winxhorse pic.twitter.com/meIrZZ5Ajt
— Winx (Official) (@winx_horse) 2018年9月15日
まとめ
クリンチャーの惨敗やサクソンウォリアー、アルファセントーリの引退など残念な週末となってしまった感はありますが、今後楽しみな馬も出てきました。凱旋門賞も約3週間後となってきましたしこれからも競馬は楽しみがいっぱいです。
日本でもダービー馬ワグネリアンが今週復帰予定(福永騎手の怪我は心配ですね。無理せずに治療に専念してほしいです)。来週から国内でもGⅠがありますしみんなで競馬をたのしみましょう!
大坂なおみさんの優勝に沸く全米オープンの個人的回顧
4大大会史上初の快挙!
9月9日閉幕したテニスの全米オープン。皆さんご存知のとおり女子シングルスでは大坂なおみ選手が優勝、グランドスラム大会のシングルスで男女を通じ日本人初の快挙となりました。今大会では落としたセットがわずか1セットという圧巻の内容で見ていて負けそうな気がしませんでしたよね。大阪府や北海道に縁のある大坂さんの優勝は自然災害で被災する人たちにも勇気を与えてくれたのではないでしょうか。
大坂なおみさん本当におめでとうございます!
ただ一方で決勝戦や表彰式での選手や協会の言動が物議を醸し出しています。そんな全米オープンを振り返ってみました。
表彰式のセリーナ選手は称賛されるべきなのか?
今大会の女子シングルス決勝は何かと話題になってますよね。試合中のセリーナ選手の振る舞いや表彰式でのブーイングなどこれだけ話題性の多い決勝戦は他の競技でもそうそう見ない出来事だと思います。
その中でセリーナ選手が表彰式のブーイングを鎮めたことを美談とする向きがありますがそれは正しい見方なんでしょうか?そもそもブーイングが起こった理由は彼女が試合中にとった振る舞いに起因します。主審に対して納得のいかないことがあるのはわかりますが、彼女のとった行動は誰もが正しいと言えるものではなかったのではないでしょうか?もちろんブーイングを起こした観客にも問題はあるかもしれませんが、スポーツでは常々プレーヤーの行動が観客の観戦マナーに影響するものです。こうした意識を持ってプレーすることがスポーツマンシップにのっとることだと私は思います。
彼女がテニスプレーヤーとして素晴らしい選手であることは結果が証明していますし誰もが知るところです。今大会は産後思うようにいかなかった中到達した決勝の舞台だけに結果を求める気持ちは強かったと思います。だからこそ感嘆させられるプレーを見せて欲しかったです。
そんなセリーナ選手以上にありえない行動をとったのは全米テニス協会会長カトリーナ・アダムズ。『今日はみんなが期待していた結果じゃなかっただろうけど~』って
イヤイヤ期待通りの結果ですけど何か?
とツッコミを入れた人は私だけではないハズ。さらに優勝した大坂さんではなくセリーナ選手を最初に褒め称えます。そうなると当然、その後の大坂さんへの祝辞は取ってつけたように聞こえます。全米テニス協会のトップがこんな発言の仕方をするとか考えられませんよね?誰を応援していても構いませんが立場を考えられない言動をするのであれば職を辞すべきだと思いましたよ。
それに加えもう一つ論争となりそうな問題が女子ダブルスの表彰式でも起こっています。それは表彰式での優勝スピーチを割愛されたこと。しかも理由は女子ダブルスの決勝から男子シングルスの決勝まで時間がないから、そんなことありえますか?スピーチは正直10分~15分程度のものですよ。デルポトロもジョコビッチも試合開始時間が多少遅れても文句は言わないでしょうし、心配ないのではないでしょうか?選手にとってスピーチは一生の思い出になりうるものです。ましてや優勝した選手は初優勝、かわいそうでなりませんよね。
今回起こった数々の問題は突き詰めれば全米テニス協会にあるのだと私は思っています(地元米メディアでさえこれらの言動を酷評しています)。スポーツでは選手の言動がクローズアップされてしまうことが多いですが協会組織が問題を真摯に捉え、スポーツマンシップに則ったプレーをできる環境を整えてほしいと願わずにいられません。
素晴らしいシュワルツマン選手の対応
先程まで残念なことばかり述べてきましたがもちろん素晴らしいこともありましたよね。それがこちらです。
@keinishikori
— HISA◡̈♡ (@smile_f_hisa) 2018年9月2日
シュワルツマン選手優しいね😊
タフな試合中、
笑顔の瞬間👏🎾#USOpen2018 #錦織圭 #シュワルツマン pic.twitter.com/ZpWi3FriYd
第3セット第11ゲームでの出来事。シュワルツマン選手は主審がアウトとした錦織選手のショットに『入ってるよ、チャレンジしたほうが良いよ』って言ったんです。2セット取られて後がない状況でこの一言が自然と出るなんて。しかも判定が変わった後も素敵な笑顔。これこそスポーツマンシップだと思いませんか?この行為を全米テニス協会は見習うべきだと感じますよね。
その他印象に残ったこと
まずはノバク・ジョコビッチ選手の優勝ですね。決勝ではホアンマルティン・デルポトロ選手に3-0のストレート勝ち。これで全米オープンは2015年以来の3勝目、4大大会では通算14勝目でピート・サンプラス元選手に並び歴代3位の記録となりました。
今大会のジョコビッチ選手は本当に凄かったです。優勝までに奪われたセットはわずか1セット、相手を圧倒するプレーが戻ってきました。ゴールデン・マスターズを達成した時も書きましたがいよいよ完全復活!今後まだまだ記録を作っていきそうです。
日本人選手の活躍も目立ちました。大坂さんの優勝は当然ですが錦織圭選手も2016年以来のベスト4。男女揃ってのベスト4は史上初の出来事です。準決勝でジョコビッチ選手に敗れてしまいましたが今大会のジョコビッチ選手は強すぎたから仕方ない。一時期怪我で低迷していましたが今年は本来のプレーが戻ってきてますので今後も期待したいです。
そして忘れてはいけないのが上地結衣選手。車椅子の部女子ダブルスで優勝、シングルスで準優勝と素晴らしい成績ですよね。どうしても車椅子の部は影が薄くなりがちですが上地さんってめっちゃすごいんですよ。なんせグランドスラムを達成しているんですから。男子の国枝慎吾選手も今回準優勝(国枝選手もグランドスラムを達成しています)。もっと車椅子の部もクローズアップしてほしいものです。
まとめ
大坂選手の話題はたくさん見られるので少なめでしたが今回の全米オープンは大坂なおみさんの大会でした。彼女はまだ20歳ですし今回の優勝をきっかけに飛躍しそうな気がします。それこそグランドスラムを達成しちゃうんじゃないですかね。
個人的にはナダル選手の怪我が心配ではありますが錦織選手、ジョコビッチ選手の復活も見られたので楽しめた2018年全米オープンでした。今年の4大大会は終わりましたが11月のATP・WTAファイナルズに向けて錦織選手と大坂選手には頑張ってほしいと思います。これからも応援していきましょう!
東京オリンピックが楽しみになったアジア競技大会が閉幕!日本選手がメダル量産!
アジア大会閉幕
9月2日インドネシアのジャカルタ・パレンバンで行われていたアジア競技大会2018が閉幕しました。同日、日本選手団は最終種目のトライアスロン混合リレーを圧勝。有終の美を飾り金メダル75個という素晴らしい結果で大会を終えています。
2年後に迫った東京オリンピックへの貴重なステップと位置づけられていた本大会で残した結果は見ている私たちからしても期待を抱かせるものでしたよね。
そんなアジア競技大会2018を振り返り東京オリンピックに思いをはせてみました。
国別メダル獲得数とMVP
今大会のメダル獲得数ランキングはこんな感じ。
順位 | 国 | 金 | 銀 | 銅 | 総数 |
---|---|---|---|---|---|
1
|
中国
|
132
|
92
|
65
|
289
|
2
|
日本
|
75
|
56
|
74
|
205
|
3
|
韓国
|
49
|
58
|
70
|
177
|
4
|
インドネシア
|
31
|
24
|
43
|
98
|
5
|
ウズベキスタン
|
21
|
24
|
25
|
70
|
いつもどおり中国、日本、韓国の3強状態ではありますが1994年の広島大会以来久しぶりに日本が2位に返り咲き!やはり東京オリンピック開催が選手に与える影響は大きくモチベーション向上にもつながっているんだと思われますね。
中国、韓国はTOP3をキープしていますが前回大会に比べるとメダル獲得数は大きく下がっています。競技種目が増えている中での結果ですからアジアの他の国々の競技レベルが上がってきたことを示唆している気がします。スポーツの世界ではアジア地域はまだまだですから今大会を活かして全体のレベルアップを目指してほしいです。
それ以外で目立ったのは開催国インドネシアの躍進ですね。前回大会17位から4位へジャンプアップ!金メダルも前回の4個→31個と大幅に増加しています。選手の頑張りだけでなく地元の応援も大きかったと思われます。
続いてMVP。
今回のアジア競技大会はスポンサーの関係で当初MVPを制定しない方針でしたが・・急遽設定されました。そしてそのMVPを競泳の池江璃花子さんが受賞しました!MVP賞が制定された1998年バンコク大会以来女子選手では史上初の快挙です。その活躍はもはや語る必要もないくらい報道されてますよね。
アジア大会MVPの選手は2年後のオリンピックで金メダルを獲得する確率も高いので池江選手のオリンピックでの活躍は約束されたも同然ですよ。
池江選手オメデトウ(^▽^)ゴザイマース
競技別前回大会との比較
今大会の日本選手団の躍進は前述のとおりですが競技別で見るとどうなんだろう?気になったので前回大会と比較してみました。
※全競技の比較は多すぎるので今回or前回大会で金メダルのあった競技種目で比較しております。
競技種目 | 今大会獲得メダル数 | 前大会獲得メダル数 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
金 | 銀 | 銅 | 総数 | 金 | 銀 | 銅 | 総数 | |
水泳・競泳
|
19
|
20
|
13
|
52
|
12
|
21
|
13
|
46
|
柔道
|
9
|
3
|
1
|
13
|
6
|
4
|
5
|
15
|
陸上競技
|
6
|
2
|
10
|
18
|
3
|
12
|
8
|
23
|
空手道
|
4
|
0
|
2
|
6
|
3
|
1
|
3
|
7
|
セーリング
|
4
|
0
|
0
|
4
|
0
|
3
|
1
|
4
|
スケートボード
|
3
|
2
|
0
|
5
|
-
|
-
|
-
|
-
|
馬術
|
3
|
1
|
0
|
4
|
0
|
3
|
0
|
3
|
トライアスロン
|
3
|
0
|
0
|
3
|
3
|
2
|
0
|
5
|
自転車
|
3
|
3
|
4
|
10
|
2
|
3
|
4
|
9
|
ソフトテニス
|
2
|
1
|
1
|
4
|
0
|
2
|
1
|
3
|
カヌー
|
2
|
1
|
2
|
5
|
3
|
1
|
3
|
7
|
フェンシング
|
2
|
0
|
6
|
8
|
1
|
1
|
0
|
2
|
ボウリング
|
2
|
0
|
0
|
2
|
2
|
1
|
0
|
3
|
ゴルフ
|
2
|
0
|
0
|
2
|
0
|
0
|
0
|
0
|
ホッケー
|
2
|
0
|
0
|
2
|
0
|
0
|
0
|
0
|
レスリング
|
1
|
3
|
6
|
10
|
4
|
3
|
4
|
11
|
バドミントン
|
1
|
1
|
4
|
6
|
0
|
1
|
1
|
2
|
スポーツクライミング
|
1
|
1
|
1
|
3
|
-
|
-
|
-
|
-
|
サッカー
|
1
|
1
|
0
|
2
|
0
|
1
|
0
|
1
|
パラグライディング
|
1
|
1
|
0
|
2
|
-
|
-
|
-
|
-
|
ラグビー
|
1
|
1
|
0
|
2
|
1
|
1
|
0
|
2
|
ボート
|
1
|
0
|
2
|
3
|
1
|
2
|
0
|
3
|
アーチェリー
|
1
|
0
|
1
|
2
|
0
|
0
|
1
|
1
|
ソフトボール
|
1
|
0
|
0
|
1
|
1
|
0
|
0
|
1
|
体操・体操競技
|
0
|
3
|
3
|
6
|
4
|
3
|
3
|
10
|
テニス
|
0
|
0
|
4
|
4
|
1
|
0
|
6
|
7
|
※赤字は東京オリンピック実地競技
前回銀メダルだった競技種目の金メダル獲得増が目立っていますね。〇〇年ぶりの金メダル、新種目での金メダルが目立った大会でしたので2年後の東京オリンピックに向けて期待の持てる競技種目も多くなったと感じますよね。
見える課題そして東京オリンピックへ
前述してきたように今回のアジア競技大会は総合的に大躍進と言えそうです。これで東京オリンピックも期待できる!と思えそうですが一方で課題が見えてきた競技も。
その中でもやはり残念だったのは女子レスリングと体操ですかね。この2競技はこれまでアジア競技大会のみならずオリンピックでも結果を残してきました。それが今大会両競技とも金メダルゼロ。主力選手ではなかったとの声もありますが主力でなくても結果を残してきた競技ですからそれは言い訳ですよね。両競技に共通していることは主力選手の高年齢化(競技レベルでの話ですが)による世代交代が上手くいかないことと協会・選手間のゴタゴタ。現在体操の宮川選手の問題が世間を賑わしていますが、女子レスリングも今年栄前強化本部長のパワハラ問題が浮き彫りになりました。協会と選手の間に問題がある状態で良い結果が出るでしょうか?
企業でも管理職と一般社員との間に確執があればうまくいかないものです。ましてスポーツではより二人三脚が求められるはず。このような状態では今回の結果も仕方ないと思ってしまいますよね。
また、協会だけではなく選手のモラルにも問題が出てしまいました。そうバスケットボール選手の問題です。バスケットボールの4選手が起こしたことは責任が著しく欠如していたと言わざるを得ない話ですよね。模範であるべき日本代表選手が問題を起こすことは競技イメージの悪化にもつながりますし、日本スポーツそのものにも影響が出てしまいます。特に男子バスケットボールは開催国なのに東京オリンピックへの出場が協議されている微妙な状況。今回のことが影響しないことを祈っております。
浮き彫りになった問題は当然よいことではありませんが見方を変えればチャンスにもなりえます。この問題をうまく改善することができれば好結果につながるはずです。ピンチはチャンスの裏返し。この2年間が本当に大切になるので関係者の皆様よろしくお願いします!
まとめ
アジア競技大会の結果をうけて日本選手団の山下団長も『大切なのはこの結果をいかに東京オリンピックにつなげていくかだ。』と述べているように好結果が出ているからと満足してはいけないですよね。逆に残念な結果に終わった競技も課題がはっきりしたことを東京オリンピックにつなげればいいということです。
これは私たちの日常にも通ずるものでスポーツは模範になることもたくさんあります。東京オリンピックも開催されますし、皆さんももっとスポーツに注目してみてはいかがでしょうか?
国際スポーツ大会で開催国は躍進する!獲得メダルから検証してみた。
オリンピックやワールドカップでよく聞く話
平昌オリンピックにロシアワールドカップなどスポーツのビッグイベントが多い2018年。スポーツ好きとしては堪らない1年ですよね。2020年には東京オリンピックが開催されることもありスポーツに対する関心が日本全体としても高まっているのを感じます。現在ジャカルタ・パレンバンで開催されているアジア競技大会をいつもより注目して見ている人も多いんではないでしょうか?
そのアジア競技大会の話で気になることが。それはバドミントンの男子シングルスで桃田賢斗選手が3回戦敗退した時のこと(日本選手が負けた話でスイマセン)。開催国であるインドネシアの選手に敗れることになったのですがその時のコメントで相手選手への会場の応援が凄かったことに触れていました。
まあ当然のことですよね、オリンピックでは開催国(地元)が躍進する話もよく聞きますし。でも実際どれくらいの躍進があるんでしょう?ちょっと調べてみました。
地元選手躍進のポイント
スポーツ大会を開催する国の競技者にとってどういったものが利点となるのでしょうか?思い当たるのは大きく分けて3つ。
1.ホームアドバンテージ
2.大会における開催国特典(開催国枠)
3.ホームタウンデシジョン
競技者として一番大きいのはホームアドバンテージですかね。普段から住み慣れた環境で競技を行うことになれば食事や水の心配もないですし、会場周辺の天候・気候にも対応しやすくなります。さらに会場までの移動距離が短いことで疲労の蓄積も少なくなるはず。時差の影響を受けないこともコンディション調整の面で大きなメリットですよね。
試合会場も普段の競技や練習で使用していることも多いでしょうし、新設の競技場でも地元選手はいち早く試すことができます。そして何より地元ファンの声援が選手に与える心理的な効果は非常に高いはずです。
開催国に与えられる特典は何においても出場枠が確保されること、そう開催国枠ですよね。開催国枠とは本大会に出場するための予選を免除されそのまま本選に出場できる制度のことです。普段の大会ではあと一歩のところで出場を逃してきた競技に出場者を送り込めたり、予選免除で早くから本大会のスケジュールに合わせた調整や強化ができるといった利点があるようです。準備期間が長く取れることはスポーツに限らずかなり大きなアドバンテージになりますよね。
また、国や地元企業が融資してくれることで強化予算が増加したり、地元開催だからと大会出場を目指す人が増える=競技人口の増加も開催国ならではの現象だと思います。他には大会の競技種目に自国の得意な種目を追加できるケースなんかもあります。
3つ目に挙げたホームタウンディシジョンとは“ホーム側を応援する観客による潜在的、顕在的圧力が微妙な判断を要求される場面において、審判に対して無意識に影響を与える可能性がある”こと。審判も人間ですからね。
こうした要因が開催国の競技者たちに精神的、肉体的な優位性を持たせ好結果をもたらしているということですね。
アジア競技大会で検証
実際に数値検証してみます。検証には折角なんで現在行われているアジア競技大会を例にとってみましょう。検証方法はどうするか悩んだんですけど・・メダル数だと参加国・競技種目の数に大きく左右されるので、金メダル数・総メダル数の開催国占有率を確認してみようと思います。比較対象は前後1大会です(期間が離れていると外的要因が多くなりそうなので直近の大会で比較しています)
※表の真ん中の大会が自国開催時です。
大会 | 開催国メダル数 | メダル占有率 | 大会メダル数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
金 | 銀 | 銅 | 計 | 金 | 計 | 金 | 計 | |
- |
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
第1回 |
15
|
17
|
20
|
52
|
28.9%
|
33.8%
|
52
|
154
|
第2回 |
4
|
4
|
5
|
13
|
5.3%
|
6.0%
|
75
|
217
|
メダルランキングは2位→5位。競技種目、参加国の増加も関係しているかもしれないが開催国だった第1回大会の方が顕著に良い結果が出てますね。
大会 | 開催国メダル数 | メダル占有率 | 大会メダル数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
金 | 銀 | 銅 | 計 | 金 | 計 | 金 | 計 | |
第1回 |
4
|
4
|
6
|
14
|
7.7%
|
9.1%
|
52
|
154
|
第2回 |
14
|
14
|
17
|
45
|
18.7%
|
20.7%
|
75
|
217
|
第3回 |
9
|
19
|
21
|
49
|
8.0%
|
14.2%
|
113
|
345
|
メダルランキングは4位→2位→2位。開催国だった第2回大会がダントツでいい数値です。
大会 | 開催国メダル数 | メダル占有率 | 大会メダル数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
金 | 銀 | 銅 | 計 | 金 | 計 | 金 | 計 | |
第2回 |
38
|
36
|
24
|
98
|
50.7%
|
45.2%
|
75
|
217
|
第3回 |
67
|
42
|
30
|
139
|
59.3%
|
40.3%
|
113
|
345
|
第4回 |
73
|
56
|
23
|
152
|
63.5%
|
45.8%
|
115
|
332
|
メダルランキングは全てダントツの1位。各大会金メダルが全体の半分以上を占めるなど数字が大きすぎて参考にはならなそう。アジア競技大会開催当初の日本のメダル獲得数は凄すぎる・・
大会 | 開催国メダル数 | メダル占有率 | 大会メダル数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
金 | 銀 | 銅 | 計 | 金 | 計 | 金 | 計 | |
第3回 |
0
|
0
|
6
|
6
|
0%
|
1.7%
|
113
|
345
|
第4回 |
11
|
10
|
27
|
48
|
9.6%
|
14.5%
|
115
|
332
|
第5回 |
3
|
4
|
10
|
17
|
2.2%
|
3.9%
|
138
|
441
|
メダルランキングは14位→2位→9位。わかりやすい結果になりました。開催国だった恩恵を確実に受けていそうですね。
大会 | 開催国メダル数 | メダル占有率 | 大会メダル数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
金 | 銀 | 銅 | 計 | 金 | 計 | 金 | 計 | |
第4回 |
2
|
5
|
5
|
12
|
1.7%
|
3.6%
|
115
|
332
|
第5回 |
12
|
12
|
11
|
35
|
8.7%
|
7.9%
|
138
|
441
|
第6回 |
9
|
17
|
13
|
39
|
6.6%
|
9.2%
|
137
|
423
|
第7回 |
4
|
4
|
5
|
13
|
2.0%
|
2.2%
|
201
|
589
|
メダルランキングは7位→3位→3位→8位。第5回と第6回は共にバンコクで行われたのであわせて検証しました。開催国だった2大会と前後の大会では大きな差があります。
大会 | 開催国メダル数 | メダル占有率 | 大会メダル数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
金 | 銀 | 銅 | 計 | 金 | 計 | 金 | 計 | |
第6回 |
9
|
7
|
7
|
23
|
6.6%
|
5.4%
|
137
|
423
|
第7回 |
36
|
28
|
17
|
81
|
17.9%
|
13.8%
|
201
|
589
|
第9回 |
4
|
4
|
4
|
12
|
2.0%
|
2.0%
|
199
|
613
|
メダルランキングは4位→2位→7位。イランは第8回大会不参加のため後大会の検証は第9回で行いました。開催国だった第7回大会の数値が圧倒的に高いですね。
大会 | 開催国メダル数 | メダル占有率 | 大会メダル数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
金 | 銀 | 銅 | 計 | 金 | 計 | 金 | 計 | |
第7回 |
4
|
2
|
8
|
14
|
2.0%
|
2.4%
|
201
|
589
|
第8回 |
11
|
12
|
19
|
42
|
5.5%
|
6.7%
|
201
|
628
|
第9回 |
1
|
5
|
4
|
10
|
0.5%
|
1.6%
|
199
|
613
|
メダルランキングは8位→5位→12位。やはり開催国だった大会が1番いい結果に。
大会 | 開催国メダル数 | メダル占有率 | 大会メダル数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
金 | 銀 | 銅 | 計 | 金 | 計 | 金 | 計 | |
第8回 |
11
|
10
|
6
|
27
|
5.5%
|
4.3%
|
201
|
628
|
第9回 |
13
|
19
|
25
|
57
|
6.5%
|
9.3%
|
199
|
613
|
第10回 |
5
|
9
|
23
|
37
|
1.9%
|
4.4%
|
270
|
837
|
メダルランキングは6位→5位→5位。ランキングは3大会ともあまり変わらないが占有率にはまあまあな差が。このあたりから日本、中国、韓国の3強時代に。
大会 | 開催国メダル数 | メダル占有率 | 大会メダル数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
金 | 銀 | 銅 | 計 | 金 | 計 | 金 | 計 | |
第9回 |
28
|
28
|
37
|
93
|
14.1%
|
15.2%
|
199
|
613
|
第10回 |
93
|
55
|
76
|
224
|
34.4%
|
26.8%
|
270
|
837
|
第11回 |
54
|
54
|
73
|
181
|
17.4%
|
18.5%
|
310
|
976
|
メダルランキングは3位→2位→2位。3大会とも高い数値ですが自国開催の数字が飛び抜けてます。
大会 | 開催国メダル数 | メダル占有率 | 大会メダル数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
金 | 銀 | 銅 | 計 | 金 | 計 | 金 | 計 | |
第10回 |
94
|
82
|
46
|
222
|
34.8%
|
26.5%
|
270
|
837
|
第11回 |
183
|
107
|
51
|
341
|
59.0%
|
34.9%
|
310
|
976
|
第12回 |
125
|
83
|
58
|
266
|
37.3%
|
32.6%
|
335
|
815
|
メダルランキングは全て1位。中国半端ないって。特に自国開催の時はとてつもない数の金メダル占有率です。
大会 | 開催国メダル数 | メダル占有率 | 大会メダル数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
金 | 銀 | 銅 | 計 | 金 | 計 | 金 | 計 | |
第11回 |
38
|
60
|
76
|
174
|
12.3%
|
17.8%
|
310
|
976
|
第12回 |
64
|
75
|
79
|
218
|
19.1%
|
26.7%
|
335
|
815
|
第13回 |
52
|
61
|
68
|
181
|
13.8%
|
14.8%
|
378
|
1226
|
メダルランキングは3位→2位→3位。久々の自国開催でメダルランキングは2位になりました。占有率もやはり自国開催の時が抜けてますね。
大会 | 開催国メダル数 | メダル占有率 | 大会メダル数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
金 | 銀 | 銅 | 計 | 金 | 計 | 金 | 計 | |
第12回 |
3
|
9
|
13
|
25
|
0.9%
|
3.1%
|
335
|
815
|
第13回 |
24
|
26
|
40
|
90
|
6.3%
|
7.3%
|
378
|
1226
|
第14回 |
14
|
19
|
10
|
43
|
3.3%
|
3.2%
|
427
|
1350
|
メダルランキングは12位→4位→6位。3強以外での開催が久しぶりでしたが数値的にはやはり開催国の時は高くなります。
大会 | 開催国メダル数 | メダル占有率 | 大会メダル数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
金 | 銀 | 銅 | 計 | 金 | 計 | 金 | 計 | |
第13回 |
65
|
46
|
53
|
164
|
17.2%
|
13.4%
|
378
|
1226
|
第14回 |
96
|
80
|
84
|
260
|
22.5%
|
19.3%
|
427
|
1350
|
第15回 |
58
|
53
|
82
|
193
|
13.6%
|
13.9%
|
428
|
1393
|
メダルランキングは3大会とも2位。前の自国開催と同様の結果に。
大会 | 開催国メダル数 | メダル占有率 | 大会メダル数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
金 | 銀 | 銅 | 計 | 金 | 計 | 金 | 計 | |
第14回 |
4
|
5
|
8
|
17
|
0.9%
|
1.3%
|
427
|
1350
|
第15回 |
9
|
12
|
11
|
32
|
2.1%
|
2.3%
|
428
|
1393
|
第16回 |
4
|
5
|
7
|
16
|
0.8%
|
1.0%
|
477
|
1577
|
メダルランキングは17位→9位→18位。メダル獲得数ではかなり少なめのカタールですがやはり自国開催だと数値は高め。
大会 | 開催国メダル数 | メダル占有率 | 大会メダル数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
金 | 銀 | 銅 | 計 | 金 | 計 | 金 | 計 | |
第15回 |
165
|
88
|
63
|
316
|
38.6%
|
22.7%
|
428
|
1393
|
第16回 |
199
|
119
|
98
|
416
|
41.7%
|
26.4%
|
477
|
1577
|
第17回 |
151
|
108
|
83
|
342
|
35.3%
|
23.5%
|
439
|
1454
|
メダルランキングは全て1位。相変わらずの高水準ですが、やはり自国開催の数値が最も高い。
大会 | 開催国メダル数 | メダル占有率 | 大会メダル数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
金 | 銀 | 銅 | 計 | 金 | 計 | 金 | 計 | |
第16回 |
76
|
65
|
91
|
232
|
15.9%
|
14.7%
|
477
|
1577
|
第17回 |
79
|
71
|
84
|
234
|
18.0%
|
16.1%
|
439
|
1454
|
第18回 |
49
|
58
|
70
|
177
|
10.5%
|
11.4%
|
465
|
1552
|
メダルランキングは2位→2位→3位。やはり同じ結果に。第18回大会は開催中なので分からないが雰囲気数値は下がりそう。
9/3更新、第18回大会は大幅に数値が低下しましたね。
まとめ
過去17大会全てで検証してみました。その結果、第3回の東京大会以外で開催国のメダル占有率が前後の大会よりも高い状況だったことがわかりました。こうして見ると開催国のアドバンテージがいかに高いものなのかがわかりますよね。ちなみに今大会でもインドネシアのメダル数は前回を大きく上回っています。
これは東京オリンピックが期待できますよね!是非自国開催の優位性を活かして競技者の方々には頑張って欲しいものです。
時間があればオリンピックでも検証してみようかな。
※おまけ 検証で分かったその他のこと
1.自国開催の前後だと後の方がメダル占有率が高いことが多い(自国開催時の強化が引き続き次大会の好結果につながっているのかも?)
2.日本は初期の頃とんでもなく無双していた。
3.アジアでは中国、韓国、日本が3強で特に中国は半端ない
4.アジア特有の競技やスポーツ競技以外も開催されているのでオリンピックに比べアジア競技大会の種目はめっちゃ多い。
5.17大会検証するのは疲れる…
16日間で25レース!池江璃花子さんの凄さ
皆さんはアジア競技大会を見てますでしょうか?今大会では各種目で日本人選手の活躍が目立ちメダルラッシュが続いています。その中でも競泳の池江璃花子さんの活躍はとんでもないですよね!
なんと6冠!!!!!!
金メダル6個ですよ。しかも出場8種目全てで銀メダル以上を獲得。この記録はアジア競技大会において全競技の歴代女子選手の中で最高の成績ですよ。まさに怪物(18歳の女の子には失礼な表現ですが)。顔に似合わずというのは彼女のことですよね。
今大会6日間で予選を含め13レースを泳いでいるのですが、よくよく思い起こすと8月上旬にも泳いでませんでした?そう泳いでたんですよ!8月9日~12日にもパンパシフィック選手権が開催されていました。実はその時も4日間で12レース泳いでいるんです。下記に詳細を表にしてみました。
日時 | 競技 | 順位 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
8月9日(木)午前 |
200m自由形予選
|
7位
|
1:57.43
|
|
8月9日(木)午後
|
200m自由形決勝
|
2位
|
1:54.85
|
NR
|
4×100m混合メドレーリレー決勝 |
2位
|
3:40.98
|
NR
|
|
8月10日(金)午前 |
100m自由形予選
|
10位
|
54.14
|
|
8月10日(金)午後
|
100m自由形決勝
|
5位
|
53.14
|
|
4×200mフリーリレー決勝 |
4位
|
7:48.96
|
NR
|
|
8月11日(土)午前 |
100mバタフライ予選
|
1位
|
0:56.90
|
|
8月11日(土)午後
|
100mバタフライ決勝
|
1位
|
0:56.08
|
NR.CR
|
4×100mフリーリレー決勝 |
4位
|
3:36.93
|
|
|
8月12日(日)午前 |
50m自由形予選
|
5位
|
24.76
|
|
8月12日(日)午後
|
50m自由形決勝
|
6位
|
24.60
|
|
4×100mメドレーリレー決勝 |
3位
|
3:55.03
|
NR
|
続いて今回のアジア競技大会
日時 | 競技 | 順位 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
8月19日(日)午後 |
4×100mフリーリレー決勝
|
1位
|
3:36.52
|
NR.GR
|
8月20日(月)午前
|
50mバタフライ予選
|
1位
|
25.91
|
|
100m自由形予選 |
1位
|
54.33
|
|
|
8月20日(月)午後
|
50mバタフライ決勝
|
1位
|
25.55
|
GR
|
100m自由形決勝 |
1位
|
53.27
|
GR
|
|
8月21日(火)午前 |
100mバタフライ予選
|
2位
|
0:57.81
|
|
8月21日(火)午後
|
100mバタフライ決勝
|
1位
|
0:56.30
|
GR
|
4×200mフリーリレー決勝 |
2位
|
7:53.83
|
|
|
8月22日(水)午前 |
4×100m混合メドレーリレー予選
|
1位
|
3:48.89
|
|
8月22日(水)午後 |
4×100m混合メドレーリレー決勝
|
2位
|
3:40.45
|
NR
|
8月23日(木)午後 |
4×100mメドレーリレー決勝
|
1位
|
3:54.73
|
NR.GR
|
8月24日(金)午前 |
50m自由形予選
|
1位
|
25.09
|
|
8月24日(金)午後 |
50m自由形決勝
|
1位
|
24.53
|
GR
|
凄すぎですよね(;゚Д゚)!
結果もさる事ながら何より凄いのはそのレース数。予選も含めこの2大会で25レースもこなしているんですよ。しかも最後の50m自由形で大会記録を出すって。池江璃花子さんの凄さ、それは厳しい状況でも結果を出せることなのだと思います。
2年後には東京オリンピックが開催されます。今回のように厳しい日程での競技になるかもしれませんが体に気をつけて頑張ってほしいですね。
女子バドミントンの躍進と女子レスリングの無冠から感じたこと
アジア競技大会の結果
8月22日アジア競技大会で女子バドミントン団体が48年ぶりの金メダルを獲得しました!!前回大会まで5連覇していた中国を3-1で破っての勝利です(けど相変わらず中国はどの競技でもパネェーですね)。
選手の皆さん、関係者の皆さんオメデトウゴザイマス!!
昨今の女子バドミントンは2016年リオ五輪の女子ダブルスでタカマツペアが金メダル、2017年世界選手権で奥原選手が金メダルを取るなど素晴らしい躍進が続いてますよね。これまで行ってきた協会の努力が実を結び、今や男子選手も含めバドミントン競技は強豪国のひとつとなった感じ。今大会だけでなく先々も非常に楽しみ。
そんな輝かしいバドミントンの一方、同じアジア競技大会で女子レスリングが金メダルゼロに終わりました…そうあの女子レスリングが。これは2002年の釜山アジア競技大会で女子レスリングが正式採用されてから初めての出来事とのこと。これまでオリンピックでも正式種目となったアテネ五輪以降全ての大会で金メダルを取り続け、部類の強さを誇っていた日本のお家芸女子レスリング。それだけに今回の結果は予想外の方も多かったのではないでしょうか?
低迷期を乗り越え強豪国になった女子バドミントン。強豪国として結果を残せなかった女子レスリング。この2競技の今から組織のあり方について考えてみます。
選手人気を活かしたバドミントン協会
2000年頃までのバドミントンは国際大会でこれといった成績を挙げることもできずパッとしない感じでした。私も正直そんな印象を持っていました(バドミントン関係者の方スイマセン)。そんな状況を打破し強豪国の仲間入りするまでに至ったのはバドミントン協会が取り組んだ『認知』と『育成』が実を結んだからだと言われています。
世間でバドミントンへの関心が高まるきっかけとなったのは、北京五輪に出場した『オグシオ』こと小椋久美子さんと潮田玲子さんのペアが始まり。この記事を読まれている方にもそうだった人は多いのではないでしょうか?ブームと言ってもいい程の人気を供え、スポーツ誌の表紙を飾ったり写真集を出すなどアマチュア競技の選手とは思えないほどのメディア露出を行っていました。
実はこれら全てバドミントン協会が競技の認知度をあげるために仕掛けたもの。
ではなぜ認知度の向上に力を入れたのかと言うと・・・それは日本の競技システムが関係しているみたい。アマチュアスポーツの競技団体の多くは協会登録選手からの登録料を予算に組み込んでいます。そのため登録料収入を増やすことが協会の運営に必要不可欠!つまり“登録料増加=競技人口増加”という図式が成り立ちます。そこで認知度の向上が出てくるんですね。
そして本当に重要なのは協会が増加した予算を惜しみなく選手強化にまわしたことです。小学生の全国大会を創設したほか、ナショナルチームの下にバックアップチームを創設。10代の有力選手を発掘できる環境を整え、技術や経験を積む場を設け長期的な育成を進めてきました。2004年には韓国の五輪金メダリスト朴柱奉氏をヘッドコーチに招聘。勝利へのこだわり、高いモチベーションの維持など選手の意識改革を行い、積極的な海外遠征をするなど世界で勝利することを意識した練習を続けてきたんです。こうした協会の取り組みが近年実を結んでいるんですね。
認知度の高まりから競技人口・資金の増加を生み、それを元に世界で戦える選手を育成するというシステムを構築したバドミントン協会。本当に感服です。
女子レスリングが抱える課題
これまで女子レスリングは栄和人前強化本部長を中心に、吉田沙保里選手を筆頭に有望な選手を育てあげ、お家芸とまで言われるレベルまで競技レベルを高めてきました。そんな順風に見えた女子レスリングですが今年に入り栄前強化本部長のパワーハラスメント問題が起こってしまいました。
けどこの問題は栄前強化本部長だけの問題なのでしょうか?
その答えはNOとなるでしょう。もちろん栄前強化本部長個人にも責任の所在はあるでしょう。しかしその状況を作り出したのは、協会が栄前強化本部長に権限を一任しすぎたことに起因すると考えられます。調査をきちんと行わず「問題ない」と発表したり、特定派閥でないと競技を続けていけない環境を生み出したのもこのことが背景があるからだと推測できますよね。
それ以上に問題なのは栄前強化本部長の穴を協会が埋めれなかったこと。今回のアジア大会は栄前強化本部長がパワハラ問題で辞任後初めての主要国際大会でした。結果は最初に述べたように金メダルゼロ。この結果は栄前強化本部長に依存していたこと、協会が選手のケアをしきれなかったことを浮き彫りにしたと言わざるを得ません。
栄前強化本部長がしたことは許されることではないと思います。しかし選手の信頼や女子レスリングの躍進が栄前強化本部長の元にあったことや選手と協会の架け橋になっていたことも事実ではないでしょうか?この部分を改善し、好結果に繋げられるかが今後の協会に委ねられている問題なのだろうと思います。
問題は常に起こるものです。大切なのはその後どう行動するかですよね。 今一度競技全体だけでなく、選手のための組織作りに力をいれて欲しいと願っています。
東京オリンピックへ
2つの競技の今について見ていきました。
選手の人気に着目し競技全体を底上げしたバドミントン協会は素晴らしいの一言。思いもよらぬ視点からプロモーションを始め現在の好循環を生み出した手法はスポーツ組織だけでなくすべての組織が見習うべき点でもあるのではないでしょうか?
一方で個の力に頼ってしまったレスリング協会。上手くいっているときは好結果を出せていても、問題が露呈しパワーバランスが崩れると脆いものだと痛感させられる結果です。その依存度が高ければ高いほど立て直しは困難を極めることでしょう。
この2団体を見て分かったことは組織の有り様が選手や関係者に及ぼす影響は非常に高いということ。表面的には関係ないように映ってもその実占めるウエイトは大きいのです。今回の記事を作成するにあたり個人的にも勉強させてもらいました。
今大会で好結果を生んだバドミントンと残念な結果になったレスリングですが、両競技に対する東京オリンピックでの国民の期待は非常に高いものです。今回の結果を糧にして東京オリンピックでは最高の結果を出せるよう頑張ってほしいと願っています。そんな両競技を私はこれからも応援していきます。頑張れニッポン!!
ゴールデン・マスターズとは?ジョコビッチの偉業
快挙達成!
8月19日アメリカでテニスのウェスタン&サザン・オープンが行われノバク・ジョコビッチ選手がロジャー・フェデラー選手を6-4、6-4で下し優勝しました。この勝利は男子シングルス史上初のキャリア・ゴールデン・マスターズ達成の偉業となりました。オメデトウ(^▽^)ゴザイマース
ゴールデン・マスターズってなんだ?いう人もかなり多そうですよね。そこそこテニスを見ている私でも年に1回この時期にチョロっと思い出す程度のあまり聞き慣れない言葉です。そんな偉業についてちょっと解説してみます。
ゴールデン・マスターズ
ワールドツアーとトーナメントカテゴリー
ゴールデン・マスターズのことを話す前にまず簡単にテニスのツアー説明から。
テニスのツアーは男子プロテニス協会(ATP)が開催しており、各選手はATPに所属し世界を転戦、各大会の成績によりポイントを獲得して1年間のシーズンを戦っていきます。これが通称ATPワールドツアーと呼ばれるテニスのツアーですね。
ATPワールドツアーにはトーナメントカテゴリーが設定されておりその最上位クラスに当たるのがグランドスラム大会。グランドスラム大会は全豪オープン・全仏オープン・全英オープン(ウインブルドン)・全米オープンの4つの大会からなり“4大大会”とも呼称されています。その次に大きなトーナメントカテゴリーがマスターズ1000で今回の偉業達成の舞台です。
マスターズ1000の大会
マスターズ1000はATPが1990年に男子プロツアーから引き継いで開始されました。9つの大会から構成されており各大会年1回開催されます。この9つの大会全てを優勝することをキャリア・ゴールデン・マスターズと言い、今回ノバク・ジョコビッチ選手が史上初めて達成したのです。
マスターズ1000の大会
BNPパリバ・オープン(開催地:アメリカ)
マイアミ・オープン(開催地:アメリカ)
モンテカルロ・マスターズ(開催地:フランス)
ムチュア・マドリード・オープン(開催地:スペイン)
BNLイタリア国際(開催地:イタリア)
ロジャーズ・カップ(開催地:カナダ)
ウェスタン&サザン・オープン(開催地:アメリカ)
上海マスターズ(開催地:中国)
パリ・マスターズ(開催地:フランス)
ゴールデン・マスターズ達成の難しさ
9大会すべてを制覇する必要がある。コレにつきますね。大会一つ一つはグランドスラム大会に比べると出場者・規模も小さくなるマスターズ1000の大会ですが、グランドスラム大会同様世界のトップ選手が出場する大会です。そうです、1大会優勝することも難しいのです。
しかも各大会は年1回のみの開催。グランドスラム大会が4大会なのに比べ、マスターズ1000の大会は9大会にも及びますのである意味キャリア・グランドスラムを達成するより難しいのです。それはキャリア・グランドスラムの達成者が過去8名で今回達成されたキャリア・ゴールデン・マスターズが史上初であることからもわかりますよね。
ちなみにオリンピックでメダルを獲得するなど活躍している日本の錦織圭選手でさえ過去にマスターズ1000のカテゴリーでは優勝したことはありません(準優勝は4回)。それだけ難しいんですよ。
ノバク・ジョコビッチ
今回記録を達成したノバク・ジョコビッチ選手についても簡単にご紹介しておきます。
経歴
セルビアのベオグラード出身でATPツアーランキングのシングルス最高位は1位
グランドスラム大会は歴代4位の13回優勝。中でも全豪オープンはロイ・エマーソン、ロジャー・フェデラーと並び歴代最多の6勝を上げています。2016年に全仏オープンを制覇し史上8人目のキャリア・グランドスラムを達成しました。
マスターズ1000大会では歴代2位の30回の優勝。今回の2018年ウェスタン&サザン・オープンで史上初のキャリア・ゴールデン・マスターズを達成しました。
強さと特徴
ここ数年怪我で調子を落としていましたがそれまでは無敵の強さを見せていました。特に2011年~2016年はグランドスラム大会11勝(24大会)、マスターズ1000大会25勝(54大会)とほぼ半数の大会で優勝しています。
プレースタイルはコート後方が重点的なアグレッシブベースライナーと言われるがどう見てもオールラウンダー。深く鋭いグランドストロークや広範囲に高い精度で打ち込めるバックハンドが武器ですね。個人的に最もすごいと思うところは長丁場での勝負強さだと思います。
ジョークや有名選手のモノマネを披露したりと顔に似合わずユーモラスなところが魅力です。ウインブルドン優勝時にはコートの芝を食べてましたねww錦織圭選手とは相性が良くない(13連敗中)ことでも日本では有名です。
まとめ
ゴールデン・マスターズのことを少しは分かってもらえたでしょうか?そうです、めちゃくちゃすごいことなんですよ。現在ノバク・ジョコビッチ選手以外で達成に最も近いのはロジャー・フェデラー選手とアンディ・マリー選手の7大会制覇。まだ2大会も優勝しなければいけないのです。
ノバク・ジョコビッチ選手は近年の怪我から完全に復調した感じですよね。今回の記録に留まらず新しい記録を打ち立てていくことを期待しています。日本人としては錦織圭選手との試合ではお手柔らかにしてくれると嬉しいんですけどねww
日本でも錦織圭選手の活躍もありテニスに興味を持っている方が増えてきています。この記事がそのテニス人気に少しでも役立ってくれたら嬉しいなぁ
気づいたら熱中している高校野球。その魅力に迫る!
夏の甲子園は国民的スポーツ
野球ファンはもちろんのこと、そうじゃない人にとっても今や国民的行事の一つといっても過言ではない夏の甲子園。夏の到来を地方予選の始まりから感じ、夏の風物詩の一つと捉えている方も多いはずです。もちろん私もその1人。
そんな高校野球で球児達が魅せる全力プレーには誰もが無条件で感動する圧倒的な力がありますよね。皆さんの中にもいつの間にか引き込まれてしまった経験をされた方も多いのではないでしょうか?
昔から日本では国民的スポーツとして定着している“野球″ではありますが、その中で高校野球は大学野球、社会人野球といったアマチュアスポーツの一つでしかありません。しかしながら甲子園での全国大会が全試合テレビ中継されるだけでなく、地方大会においても各地方局が試合や結果を放送しています。他のアマチュアスポーツでは到底考えられないことですよね
そこまで多くの人を虜にする高校野球。その魅力は一体何なのか?考えてみました。
ドラマチックな展開
高校野球の魅力を語る上で必ず出てくるフレーズがコレですね。負けているチームが魅せる信じられない粘り。1つのミスが試合を決める緊迫の投手戦。はたまた不可能だと思われる状況からの大逆転劇。挙げればキリがないくらい劇的なことが起こるのが甲子園です。そう、この奇跡が高校野球最大の魅力です!
ではその奇跡は試合のどこで起きるのでしょうか?
その多くは試合終盤の攻防に現れます。ご存知のとおり高校野球はトーナメント方式のため負けるとそこで終わりです。リードしているチームの守りきりたい想い、追いかけるチームの逆転への気迫。そのお互いの気持ちが終盤プレーとなって現れるのです。そしてそのプレーが観客の心を動かし、異様な雰囲気を作り、劇的なドラマを数々生んでいくんですね。
終盤の戦いを数字で検証
では本当に高校野球では終盤に試合が動くのでしょうか?
最近の大会から見てみましょう。
大会 | 全試合数 | 該当試合数 | 割合(%) |
---|---|---|---|
2017年夏 |
48
|
38
|
79.2
|
2018年春 |
35
|
30
|
85.7
|
2018年夏 |
54
|
41
|
75.9
|
3大会合計 |
137
|
109
|
79.6
|
大会 | ①表の該当試合数 | 該当試合数 | 割合(%) |
---|---|---|---|
2017年夏 |
38
|
26
|
68.4
|
2018年春 |
30
|
20
|
66.7
|
2018年夏 |
41
|
30
|
73.2
|
3大会合計 |
109
|
76
|
69.7
|
凄くないですか?
なんとなく終盤に点数がよく入るイメージがありますがこの2つの表を見たら一目瞭然ですよね。そう、8回以降の得点がめっちゃ多いんです。その割合はなんと約8割!しかもその内の約7割で負けているチームに得点が入ります。こんな状況で試合が行われれば盛り上がらないわけがありません!
で、さらに掘り下げていくと・・・
大会 | 全試合数 | 該当試合数 | 割合(%) |
---|---|---|---|
2017年夏 |
48
|
12
|
25.0
|
2018年春 |
35
|
13
|
37.1
|
2018年夏 |
52
|
15
|
28.8
|
合計 |
108
|
40
|
29.6
|
なんと全体の約3割もの試合が8回以降の得点で決まっているんです。この数字を見れば甲子園には魔物が住んでいると言われる所以もわかりますよね。
地域密着
高校野球では各地区大会から代表校が出るシステムになっていますよね。特に夏の甲子園では47都道府県全てから代表校が出場するんです。そのため自分の住んでいる地域や故郷の代表校には感情移入もしやすく、肩入れしてしまうことも少なくありません。特に自分の母校が代表になるとその気持ちは一層強くなるでしょう。
また、メディア対応においても各地域で郷土愛を引き出すことができるので近い距離で高校野球を感じれます。他の地区の出来事であれば興味がなくても地元のことだと注目できるんです。
日本全国で多くの人が身近に感じれることも魅力の一つではないでしょうか。
終わりたくない気持ち
前述しましたが高校野球はトーナメント制。負けた時点で終わりなのです。特に夏の甲子園では負けた時点で3年生は引退が決まります。そのため1試合に、1球に全力を注ぐ姿が輝いて目に映ります。
プロ野球であれば長いシーズンなので負けたとしても次の日に試合があります。そのため1つの勝ち負けに一喜一憂しすぎることはないでしょう。高校野球は学びの場としてプロ野球に比べ結果を重要視しないとの話もありますが、ある意味ではプロ野球より厳しい世界での戦いを強いられているとも取れるのです。
高校球児の長く野球を続けたいという気持ちがプレーに現れ、多くの人を惹きつけているんですよね。
未熟だからこその魅力
プロ野球や大リーグを見ていると華麗な守備や老獪な投球術、豪快なホームランなど洗練されたプレーで私たちを魅了してくれます。それに比べるとどうしても高校野球では技術面で見劣りしてしまいます。そのため予期せぬプレーやミスが起こってしまうことも多々あります。だからって魅力がないと決めつけるのは総計ではないですかね?
1979年の箕島vs星稜では12回のタイムリーエラー、16回の落球があったことで2本の同点ホームランが生まれ、高校野球史上最高の試合と言われる激闘となりました。これは未熟だからこそ生まれた奇跡なのです。
これからも高校野球を応援します
記事を読んでくれた皆様ありがとうございます。高校野球の魅力が少しでも伝わりましたでしょうか?こんなにたくさんの魅力が高校野球にはあるんですよ。毎年筋書きのないドラマを魅せてくれる甲子園。そんな高校野球をこれまでもこれからも応援したいと思っています!皆さんにもそう思ってもらえたら嬉しいなぁ。
8月10日アジア競技大会始まる!でも開幕は8月18日?その理由とは
アジア競技大会開幕
8月10日に男子サッカー予選を皮切りにアジア競技大会が始まりました。今年の夏はロシアワールドカップに夏100回目の甲子園などスポーツのビッグイベントがめじろ押しですね。
そのアジア競技大会ですが実はまだ開幕していないんですよ、知ってました?先ほど8月10日に始まったと言ったとこでしょ?って思うかもしれませんがそれはあくまで競技が始まっただけ。大会の公式開催期間は8月18日(土)~9月2日(日)の16日間です。(・・??どういうことでしょう。気になったので調べてみました。
疑問の答えはオリンピックに
そういえば同じように開催期間より前に競技が始まる大会がありましたね。
そうそれはオリンピックです。
今年の冬に行われた平昌オリンピックでも開会式の前に競技が行われていました。ならばそこをひも解いていけば答えが得られそう。
オリンピック憲章
ではオリンピックの開催ルールはどのように決められているのでしょうか?当然オリンピックにもマニュアルになるモノがあるんですよ。
それがオリンピック憲章です。オリンピック憲章は全6章、61規則から構成されています。今回疑問に思った開催日については、第5章32規則”オリンピック競技大会の開催”という項目の付属細則に答えが書かれています(ややこしいなぁ~)。
オリンピック競技大会の競技実地期間は16日間を超えてはならない。ただし、当該IFおよびIOC理事会がこれと異なる期間を承認した場合は、その限りではない。特定の試合および予選は、開会式に先立ち実地することができる。
つまり開会式の前に行われている競技はオリンピック開催期間に全部試合するのは無理だから先に始めていいよってIOC理事会がオッケー出した競技なのです。でも開会式前に行われている例外だから公式開催期間に含まないよってことです。
なんてややこしいルール!
分かったような分からなかったような感じですよね。元々あるルールを活かしつつ競技者のことを考慮した結果こうなったみたいです。じゃあ期間を設けずにやったらいいじゃんと思いますがそこはねぇ、歴史ある大会ですしいろいろしがらみがあるんでしょうね。
実際のオリンピック開催期間
と、ここでもうひとつ疑問が。開会式前の競技についてはまあ100歩譲って良しとしてもオリンピックの開催期間って17日間になってない?振り返ると前回2016年のリオデジャネイロオリンピック(8月5日~8月21日)も2020年の東京オリンピック(7月24日~8月9日予定)も公式で見ると開催期間は17日です。
勘の鋭い方はもうお気づきですよね。この答えも先ほどの規則32付属細則にしっかりと記載されています。16日間までなのは競技実地期間。そうです、開会式の日は競技が行われないから含まないのです(開会式同日でも開会式前に行われる競技は前記の例外になるそうです)。その為開会式+競技日数16日(閉会式含む)が公式な開催期間となるんですね~
こうしてみるとオリンピックの開催期間って高難度のなぞなぞみたい。屁理屈っぽい感じもしちゃいますねww
【結論】アジア競技大会の開催期間
では本題であるアジア競技大会の開催期間はというと?
そう、もうお分かりですよねヾ(*´∀`*)ノアジア競技大会はアジア・オリンピック評議会(OCA)が本家オリンピックをテンプレとして開催しているアジア地域の国際競技大会。そのため競技実地期間や仕組みがほぼ同じ=競技は始まっているが開幕は8月18日開会式の日になるってことです。
第18回アジア競技大会概要
【大会名】
第18回アジア競技大会(2018/ジャカルタ・パレンバン)
【開催地】
インドネシア / ジャカルタ・パレンバン
【大会開催期間】
2018年8月18日(土)~9月2日(日)までの16日間※競技は8月13日(月)より開始
【競技種目数】
41競技465種目
【参加】
45の国と地域
まとめ
今回は疑問に感じたことを調べて私なりに解釈したことを書いてみました。いや~世の中には複雑なルールやしきたりがあるもんですね。ただ競技をする人からすればありがたいことでしょうし、開催者と競技者双方が納得できているのならそれで良しかもしれませんね。
アジア競技大会はこのところ日本、中国、韓国でメダル獲得数を争っている状態です。日本にとっては2020年の東京オリンピックに向けて大事な大会となりそうですし日本選手団には頑張ってほしいですよね。
頑張れニッポン!!