2018年 第18回JBCクラシックの出走予定馬を考察してみる

京都で中央vs地方のJBC競走開催

天皇賞の興奮冷めやらぬ中、今週末11月4日には京都でJBC競走が開催されます。JBC競走は毎年競馬場を持ち回りで変えながら開催しており18回目を迎える今回初めてJRAの競馬場で開催される運びとなりました。今回はその中で第1回から開催されているダート中距離王決定戦JBCクラシックについて考察していきます。

出走予定馬

今年のJBCクラシックは登録馬18頭。現段階で出走予定の16頭について短評を交え紹介していきます（10/28現在、騎手は想定）。

アスカノロマン　7歳牡馬　57㌔

厩舎	川村禎彦	父	アグネスデジタル
騎手	太宰啓介	母	アスカノヒミコ
通算成績	40戦7勝	母父	タバスコキャット
重賞成績	1着　東海S（GⅡ・2016）
	2着　アンタレスS（GⅢ・2016）
近3走	2018/10/21　ブラジルC（OP）12着
	2018/07/15　名鉄杯（OP）4着
	2018/06/09　アルハケテS（OP）4着
一口メモ	2016年チャンピオンズC３着馬だがその後は３着内なし。近走を見る限りGⅠでは厳しそう。

アポロケンタッキー　6歳牡馬　57㌔

厩舎	山内研二	父	Langfuhr
騎手	M.デムーロ	母	Dixiana Delight
通算成績	28戦9勝	母父	Gone West
重賞成績	1着　東京大賞典（地GⅠ・2016）・日本テレビ盃（地GⅡ・2017）・みやこS（GⅢ・2016）
	2着　川崎記念（地GⅠ・2018）・日本テレビ盃（地GⅡ・2018）・ダイオライト記念（地GⅡ・2018）
近3走	2018/10/03　日本テレビ盃（地GⅡ）2着
	2018/06/27　帝王賞（地GⅠ）11着
	2018/03/14　ダイオライト記念（地GⅡ）2着
一口メモ	2016年東京大賞典勝ち馬。今年は地方交流競走を4戦出走し2着3回の成績。その時の勝ち馬は全て今回も出走予定のケイティブレイブ。逆転できるかは初騎乗のミルコにかかっている。

オールブラッシュ　6歳牡馬　57㌔

厩舎	村山明	父	ウォーエンブレム
騎手	C.デムーロ	母	ブラッシングプリンセス
通算成績	29戦6勝	母父	Crafty Prospector
重賞成績	1着　川崎記念（地GⅠ・2017）
	2着　かしわ記念（地GⅠ・2018）
近3走	2018/10/08　マイルチャンピオン南部杯（地GⅠ）5着
	2018/06/27　帝王賞（地GⅠ）9着
	2018/05/02　かしわ記念（地GⅠ）2着
一口メモ	2017年の川崎記念を最後に勝ち鞍なし。かしわ記念での2着はあるが現状GⅠでは荷が重そう。短期免許で来日のC.デムーロの手綱さばきに期待か？

オメガパフューム　3歳牡馬　55㌔

厩舎	安田翔伍	父	スウェプトオーヴァーボード
騎手	和田竜二	母	オメガフレグランス
通算成績	6戦4勝	母父	ゴールドアリュール
重賞成績	1着　シリウスS（GⅢ・2018）
	2着　ジャパンダートダービー（地GⅠ・2018）
近3走	2018/09/29　シリウスS（GⅢ）1着
	2018/07/11　ジャパンダートダービー（地GⅠ）2着
	2018/06/10　加古川特別（1000万）1着
一口メモ	前走は古馬相手に中団から差し切って優勝、着差以上に強い競馬でした。過去に先着を許したルヴァンスレーヴ、グリムが古馬との重賞を制覇しており当馬も含め3歳ダート馬はレベル高そう。底を見せておらず一気にGⅠ制覇もあり得る。

カツゲキキトキト　5歳牡馬　57㌔

厩舎	錦見勇夫	父	スパイキュール
騎手	大畑雅章	母	レイビスティー
通算成績	44戦22勝	母父	キングカメハメハ
重賞成績	1着　-
	2着　白山大賞典（地GⅢ・2017）
近3走	2018/10/02　白山大賞典（地GⅢ）3着
	2018/09/19　東京記念競走（大井OP）2着
	2018/08/16　くろゆり賞（笠松OP）1着
一口メモ	名古屋競馬所属の地方馬でJRAの競馬場は初出走。交流重賞の常連でちょこちょこ善戦しているがGⅠとなると厳しい印象。

クリソライト　8歳牡馬　57㌔

厩舎	音無秀孝	父	ゴールドアリュール
騎手	武豊	母	クリソプレーズ
通算成績	36戦9勝	母父	エルコンドルパサー
重賞成績	1着　ジャパンダートダービー（地GⅠ・2013）・コリアC（韓GⅠ・2016）・ダイオライト記念（地GⅡ・2017，2016，2015）・日本テレビ杯（地GⅡ・2014）
	2着　帝王賞（地GⅠ・2017，2015）・JBCクラシック（地GⅠ・2014）・浦和記念（地GⅡ・2016）・日本テレビ盃（地GⅡ・2015）・平安S（GⅢ・2017）・マーキュリーC（地GⅢ・2014）
近3走	2017/09/10　コリアC（韓GⅠ）2着
	2017/06/28　帝王賞（地GⅠ）2着
	2017/05/20　平安S（GⅢ）2着
一口メモ	約1年2ヶ月ぶりのレース。休み前は交流重賞の常連で好走も多く、京都は4戦とも３着以内とコース相性も〇。武豊騎手とのコンビも相性よく2015年のかしわ記念以外全てで連対している。長期休養明けを克服できるかですね。

ケイティブレイブ　5歳牡馬　57㌔

厩舎	杉山晴紀	父	アドマイヤマックス
騎手	福永祐一	母	ケイティローレル
通算成績	30戦10勝	母父	サクラローレル
重賞成績	1着　川崎記念（地GⅠ・2018）・帝王賞（地GⅠ・2017）・日本テレビ盃（地GⅡ・2018）・ダイオライト記念（地GⅡ・2018）・浦和記念（地GⅡ・2016）・兵庫チャンピオンS（地GⅡ・2016）・名古屋大賞典（地GⅢ・2017）・白山大賞典（地GⅢ・2016）
	2着　帝王賞（地GⅠ・2018）・JBCクラシック（地GⅠ・2017）・ジャパンダートダービー（地GⅠ・2016）・名古屋グランプリ（地GⅡ・2016）・レパードS（GⅢ・2016）
近3走	2018/10/03　日本テレビ盃（地GⅡ）1着
	2018/06/27　帝王賞（地GⅠ）2着
	2018/03/14　ダイオライト記念（地GⅡ）1着
一口メモ	地方交流GⅠ2勝で実績上位。今年はフェブラリーSで崩れたがそれ以外では3勝2着1回と連対率100％。安定感はかなりあるのでここでも好走する可能性は高そう。

サウンドトゥルー　8歳騙馬　57㌔

厩舎	高木登	父	フレンチデピュティ
騎手	大野拓弥	母	キョウエイトルース
通算成績	50戦10勝	母父	フジキセキ
重賞成績	1着　JBCクラシック（地GⅠ・2017）・チャンピオンズC（GⅠ・2016）・東京大賞典（地GⅠ・2015）・日本テレビ盃（地GⅡ・2015）
	2着　東京大賞典（地GⅠ・2017）・川崎記念（地GⅠ・2017，2016）・JBCクラシック（地GⅠ・2015）・日本テレビ盃（地GⅡ・2017）
近3走	2018/10/03　日本テレビ盃（地GⅡ）3着
	2018/06/27　帝王賞（地GⅠ）3着
	2018/02/18　フェブラリーS（GⅠ）8着
一口メモ	昨年のJBCクラシック勝ち馬。8歳になってズブさは出てきているが差し脚は健在。2000ｍのJBCクラシック勝ち馬は連覇してることが多いので注意必要か？

サンライズソア　4歳牡馬　57㌔

厩舎	河内洋	父	シンボリクリスエス
騎手	C.ルメール	母	アメーリア
通算成績	18戦5勝	母父	スペシャルウィーク
重賞成績	1着　平安S（GⅢ・2018）・名古屋大賞典（地GⅢ・2018）
	2着　ジャパンダートダービー（地GⅠ・2017）・武蔵野S（GⅢ・2017）
近3走	2018/09/29　シリウスS（GⅢ）3着
	2018/05/19　平安S（GⅢ）1着
	2018/05/06　ブリリアントS（OP）14着
一口メモ	今年に入って重賞2勝と勢いのある4歳馬。時たま謎の大敗があるが基本的には安定感ある。ルメール騎手も2度目の騎乗になるので怖い1頭。

シュテルングランツ　7歳牡馬　57㌔

厩舎	小久保智	父	ステイゴールド
騎手	的場文男	母	トゥースペシャル
通算成績	34戦7勝	母父	Two Punch
重賞成績	1着　-
	2着　-
近3走	2018/09/19　東京記念競走（大井OP）1着
	2018/08/14　東京記念トライアル競走（大井OP）1着
	2018/07/31　トゥインクルバースデー賞（大井OP）3着
一口メモ	元中央馬で浦和に移籍した馬。前走は大井の重賞を制覇していますが中央の成績からは厳しそうな印象をうける。鞍上の的場文男騎手はご存じ日本人で一番勝利しているレジェンドジョッキー。武豊騎手とのレジェンド対決に注目。

センチュリオン　6歳牡馬　57㌔

厩舎	田村康仁	父	キングカメハメハ
騎手	幸英明	母	ハンドレッドスコア
通算成績	24戦8勝	母父	ホワイトマズル
重賞成績	1着　マーチS（GⅢ・2018）
	2着　白山大賞典（地GⅢ・2018）
近3走	2018/10/02　白山大賞典（地GⅢ）2着
	2018/03/25　マーチS（GⅢ）1着
	2018/03/04　総武S（OP）1着
一口メモ	OPクラスに上がってから後一歩のレースが続いていたが今年の春に重賞を勝利するなど力をつけてきた。年齢的にはベテランだが今が充実期なので一発あるかも。

タガノゴールド　7歳牡馬　57㌔

厩舎	新子雅司	父	ゴールドアリュール
騎手	下原理	母	アンテヴォルテ
通算成績	38戦7勝	母父	ブライアンズタイム
重賞成績	1着　-
	2着　-
近3走	2018/09/28　姫山菊花賞（園田OP）1着
	2018/08/30　A1（園田）1着
	2018/07/15　名鉄杯（OP）6着
一口メモ	元JRAの馬で現在は兵庫の馬。JRAでは1600万クラス止まりですし正直厳しい。

テーオーエナジー　3歳牡馬　55㌔

厩舎	宮徹	父	カネヒキリ
騎手	岩田康誠	母	シルキークラフト
通算成績	8戦3勝	母父	Crafty Prospector
重賞成績	1着　兵庫チャンピオンシップ（地GⅡ・2018）
	2着　-
近3走	2018/10/08　グリーンチャンネルC（OP）14着
	2018/07/11　ジャパンダートダービー（地GⅠ）5着
	2018/05/27　日本ダービー（GⅠ）18着
一口メモ	4走前の兵庫チャンピオンシップでは5馬身差の圧勝だったが近走は見せ場なく惨敗。現状の力ではGⅠでは厳しそうな印象を受ける。

テイエムジンソク　6歳牡馬　57㌔

厩舎	木原一良	父	クロフネ
騎手	古川吉洋	母	マイディスカバリー
通算成績	29戦9勝	母父	フォーティナイナー
重賞成績	1着　東海S（GⅡ・2018）・みやこS（GⅢ・2017）
	2着　チャンピオンズC（GⅠ・2017）・エルムS（GⅢ・2017）
近3走	2018/10/03　日本テレビ盃（地GⅡ）4着
	2018/06/27　帝王賞（地GⅠ）6着
	2018/05/19　平安S（GⅢ）6着
一口メモ	昨年のチャンピオンズCでは1番人気で2着と好走。今年フェブラリーSに惨敗してから調子を落とし精彩を欠くレース続く。調子をどれだけ戻せるかがカギ。

ノンコノユメ　6歳騙馬　57㌔

厩舎	加藤征弘	父	トワイニング
騎手	内田博幸	母	ノンコ
通算成績	23戦8勝	母父	アグネスタキオン
重賞成績	1着　フェブラリーS（GⅠ・2018）・ジャパンダートダービー（地GⅠ・2015）・根岸S（GⅢ・2018）・武蔵野S（GⅢ・2015）・ユニコーンS（GⅢ・2015）
	2着　帝王賞（地GⅠ・2016）・フェブラリーS（GⅠ・2016）・チャンピオンズC（GⅠ・2015）
近3走	2018/10/08　マイルチャンピオン南部杯（地GⅠ）4着
	2018/05/02　かしわ記念（地GⅠ）4着
	2018/02/18　フェブラリーS（GⅠ）1着
一口メモ	今年のフェブラリーSで久しぶりにGⅠ制覇。近走は今一歩の成績だが一時の不振は抜けた感じ。距離は少し長いと感じるが確実に追い込める末脚は脅威。

マイネルバサラ　5歳牡馬　57㌔

厩舎	松山将樹	父	シニスターミニスター
騎手	戸崎圭太	母	サザンレイスター
通算成績	27戦6勝	母父	サザンヘイロー
重賞成績	1着　浦和記念（地GⅡ・2017）
	2着　-
近3走	2018/10/02　白山大賞典（地GⅢ）4着
	2018/08/25　BSN賞（OP）6着
	2018/07/16　マーキュリーC（地GⅢ）5着
一口メモ	近走善戦するレースはあるが全体的に力不足。今回のメンバーが相手では厳しい印象。

ダービースタリオン マスターズ

開発元:Drecom Co., Ltd.

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注目ポイント

京都で行われるJBCクラシック。12/2（日）チャンピオンズCがあることもあり少しメンバー的には落ちるイメージですね。その中で注目すべきは馬ではなく騎手。JRAのレジェンド武豊騎手と地方のレジェンド的場文男騎手が京都で対決します。ご存知武豊騎手は先日JRA通算4000勝を達成。その他にも数々の記録を樹立、更新しているNO.1ジョッキー。そして的場騎手は先日地方最多勝利記録を更新、日本で一番勝ち鞍をあげている騎手です。

奇しくも今年前人未到の記録を達成した2人のレジェンドが史上初のJRA競馬場で開催されるJBC競走で対決するというドラマ。馬だけでなく2人のレジェンドの手綱さばきにも注目してJBC競走を楽しみましょう！

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☟JBCスプリント、JBCレディスクラシックの考察もしています。

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