2019年 日経賞・毎日杯・マーチS・高松宮記念の結果を振り返る
第67回日経賞の結果＆回顧
第67回日経賞（GⅡ）
1着 ①メイショウテッコン
2着 ⑦エタリオウ
3着 ④サクラアンプルール
優勝したのは3番人気のメイショウテッコン。スタート良く先頭に立つと最後まで他馬に先頭を譲ることなくゴールしました。残り1000ｍ~800ｍにかけてエタリオウが早めに並んできましたが直線では再度突き放す強い競馬でした。前走は大きな出遅れもあり本来の競馬ができませんでしたが自分の競馬ができれば強い馬です。
2着は1番人気のエタリオウ。早めに前を捉えに行く正攻法の競馬でしたが直線では伸びきれずまた2着となりました。前哨戦らしい競馬で最後は息切れした感じでもありましたが相変わらず前の馬を抜こうとしない面が見受けられます。次走以降もこの面が課題になりそう。
3着はサクラアンプルール。道中は内目の中団あたりで競馬をし最後に差しこんできました。中山コースの相性が良い面もありましたが8歳でもまだまだ重賞で賑わしてくれそうです。
個人的な予想結果
◎ ルックトゥワイス 6着
○ エタリオウ 2着
✩ チェスナットコート 9着
○は2着だったが他は…。
◎ルックトゥワイスはこの馬らしくない競馬。鞍上の話では馬場が合わなかったようですがもう少し力をつけないと重賞戦線では厳しいかもしれません。○エタリオウはまたも勝ちきれず。前を抜こうとしない面もありますし並びかける競馬より直線で末脚にかける競馬の方がいいかもしれませんね。✩チェスナットコートは見せ場なし。後方からレースを進めましたが最後も伸びませんでした。海外遠征明けですしこれで一変してくれることを期待です。
第66回毎日杯の結果＆回顧
第66回毎日杯（GⅢ）
1着 ①ランスオブプラーナ
2着 ②ウーリリ
3着 ⑬ヴァンドギャルド
優勝したのは3番人気のランスオブプラーナ。スタートから先頭を主張するこの馬の競馬で最後まで凌ぎきり重賞初制覇となりました。競ってくる馬もおらず楽に先手を取れたとはいえ強い競馬でしたね。この後は流動的ですが皐月賞に出てきても面白い存在かもしれません。
2着は2戦目のウーリリ。道中は好位のラチ沿いを進め直線で勝ち馬を追い詰めましたが最後クビ差届きませんでした。2戦目にしてこの競馬ができるのですからセンスはかなりありそう。本格化するのはまだまだ先だと思いますが血統も含め今後も楽しみです。
3着は1番人気のヴァンドギャルド。道中後方から上がり最速の脚で追い込みましたが3着が精一杯。少しポジションが後ろすぎた印象ですが力のあるところは見せてくれたと思います。
個人的な予想結果
◎ ヴァンドギャルド 3着
○ ウーリリ 2着
✩ オールイズウェル 6着
◎が3着、○が2着も1着馬を予想できず。
◎ヴァンドギャルドはまたも善戦止まりと何かがもう一つ足りない感じ。今後上手く噛み合えばあっさりと勝つ場面もありそうですがこのままという可能性も…。○ウーリリは惜しい競馬。2戦目に重賞でこれだけできるのですから今後楽しみな1頭ですね。✩オールイズウェルはスタートが悪かったのが痛かったです。上手く前目で競馬が出来ていたらと思ってしまいます。
第26回マーチSの結果＆回顧
第26回マーチS（GⅢ）
1着 ⑩サトノティターン
2着 ⑫ロンドンタウン
3着 ⑪リーゼントロック
混戦のマーチステークスを制したのは8番人気のサトノティターン。スタートから出たなりで後方2番手からのレース。3.4コーナーで追い出しにかかると上がり最速の末脚で前を捉え最後は1馬身1/4の差をつけました。ペースはさほど早くなく前の馬が残る中見事な差し脚でした。これまで左回りばかり使われてきましたが中山1800ｍでこれだけのレースができれば右回りでも今後楽しみが持てそうです。
2着は11番人気のロンドンタウン。道中は4.5番手の外目に位置し4コーナーから前を捉えにいく正攻法の競馬。勝ち馬の末脚には屈しましたが海外遠征明けでこの競馬ができれば上々ではないでしょうか。
3着も人気薄のリーゼントロック。こちらも2着馬同様好位から競馬を進めましたが坂を登ってから止まってしまった感じです。前走交流重賞2着馬にしては人気がなかったのですが実力は本物でハンデ重賞ならこれぐらいが走れて当然だったかもしれません。
個人的な予想結果
◎ テーオーエナジー 10着
○ ロンドンタウン 2着
✩ ジョーダンキング 8着
○は2着でしたが…。
◎テーオーエナジーは終始インコースのポケットになる位置。勝負どころで手応えもなかったようですが前も開かず不完全燃焼の競馬に見えました。スタートしてからの先行争いでもう少し上手くポジションが取れていれば違った結果になっていたかもしれません。○ロンドンタウンは最高の競馬。もう少し内目の枠なら勝ち馬との差を詰めれたかもしれませんが勝つまでは厳しかったでしょう。今年も韓国に遠征すると思いますし、また圧倒的な姿を見せてほしいものです。✩ジョーダンキングは昇級初戦と考えればなかなかの結果。外に出した分のロスがあるだけに思い切って内を突いてほしかったですね。
第49回高松宮記念の結果＆回顧
第49回高松宮記念（GⅠ）
1着 ③ミスターメロディ
2着 ④セイウンコウセイ
3着 ⑦ショウナンアンセム
優勝したのは3番人気のミスターメロディ。スタートから好位の4.5番手をキープしながら先行勢を見る形。直線で前が開くとしっかりとした伸び脚で接戦をモノにしました。先行争いの激化、内枠有利の馬場、差し馬の不利などいろいろ恵まれた面もありましたが最後競り勝ったのはこの馬の力ですね。左回りでは良い走りができる馬ですが今後のスプリント路線を引っ張っていく存在となれるかは右回りで力を発揮できるかがポイントになりそうです。
2着は一昨年の勝ち馬セイウンコウセイ。今回一番強い競馬だったのはこの馬ではないでしょうか？好スタートをきって先行争いしながら最後勝ち馬と僅差の2着、さすがGⅠ馬です。今後もこの路線は混戦でしょうし軽視できない存在ですね。
3着はブービー人気のショウナンアンセム。外を回ろうとした馬が不利を受ける中上手くインをついてきた鞍上の好判断。最近は先行していることが多かった馬ですが最後の脚を見る感じだと後ろから行ったほうがいい結果につながりそうです。
1番人気に押されたダノンスマッシュは4着。直線に入ったところではこのまま突き抜けそうな勢いでしたが最後はジリジリとしか伸びず。内有利の馬場ではありましたが左回りは向かなそうでしたし秋の巻き返しに期待です。
個人的な予想結果
◎ モズスーパーフレア 15着
○ ナックビーナス 14着
✩ アレスバローズ 9着
全くダメでした。
◎モズスーパーフレアは本来の走りが全く出来ず。スタートからこの馬らしくない形でしたし使い詰めてきた疲れがあった感じです。夏は休養に充てて秋は得意の中山で強い競馬を見せてほしいと思います。○ナックビーナス、✩アレスバローズは不利が全て。特にアレスバローズはかなり厳しい不利でしたし今回は参考外でいいのではないでしょうか。
少し余談になりますがダノンスマッシュが他馬にあれだけ迷惑かけて降着、騎乗停止にならないのはどうなんでしょう？たしかに勝負どころでのできごとではなかったですがあの幅寄せで余波を受けた馬はかなりいます。今回の事例は短距離では致命的、もう少し厳しくするべきではないかと個人的には思います（あくまで個人的にはですが）。
