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シャーガーカップにジャックルマロワ賞。今週は海外競馬が熱い!あとオジュウにも・・・

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今週末イギリスとフランスで注目のレースが行われます。

それはシャーガーカップジャックルマロワ賞。シャーガーカップには世界選抜チームの代表として日本から武豊騎手が参戦。ジャックルマロワ賞はフランスの伝統あるG1レースでジェニアル号が武豊騎手鞍上で参戦予定(怪我で回避)ということもあり、日本国内での馬券販売が行われます。

シャーガーカップ

レース概要

1999年から開催されているチーム制の対抗競走で日本の競馬でいえばWASJにあたる騎手の祭典です。全6レースのハンデキャップ競走で着順を競い、獲得したポイントの合計により優勝チームが決定します。名称は1981年エプソムダービー優勝馬シャーガーに由来しておりゴルフのライダーカップに範を取って創設されました。

対象レース

1.シャーガーカップ ダッシュ(芝1006m)

2.シャーガーカップ ステイヤーズ(芝3209m)

3.シャーガーカップ チャレンジ(芝2406m)

4.シャーガーカップ マイル(芝1603m)

5.シャーガーカップ クラシック(芝2414m)

6.シャーガーカップ スプリント(芝1207m)

各レース1着15点、2着10点、3着7点、4着5点、5着3点が与えられ4チームで行われます。また、個人別でポイント合計1位の騎手にはシルバーサドル賞が与えられます。

 

出場騎手

イギリス・アイルランド選抜チーム

  • フランシス・ベリー(アイルランド)キャプテン
  • アダム・カービー(イギリス)
  • パット・ コスグレイヴ(イギリス)

ベリー騎手は何度か来日しているのでややお馴染み感がありますよね。ダノンバラード(AJCC)やラブリーデイ(金杯)などで重賞に勝利しています。カービー騎手、コスグレイヴ騎手は日本ではあまり馴染みのない騎手ですが、カービー騎手はエイシンヒカリがプリンス・オブ・ウェールズSに挑戦した時に優勝したマイドリームボートに騎乗していました。

 

 ヨーロッパ選抜チーム

  • アンドラシュ・シュタルケ(ドイツ)キャプテン
  • ペールアンデシュ・グラバーグ(スウェーデン)
  • ジェラルド・モッセ(フランス)

シュタルケ騎手は何度か来日していますよね。凱旋門賞を優勝したデインドリームの主戦騎手として有名です。モッセ騎手は香港で騎乗していることも多くブリッシュラックとのコンビで2005年の安田記念に来日していたのを覚えています。グラバーグ騎手はスイマセンあまりわかりません。

 

 世界選抜チーム

  • 武豊(日本)キャプテン
  • ジョアン・モレイラ(ブラジル)
  • コリー・ブラウン(オーストラリア)

武豊騎手とモレイラ騎手はもはや説明不要かと思いますが少しだけ。ご存じ武豊騎手は日本のトップジョッキーでシャーガーカップは8回目の参戦です。日本人で唯一シャーガーカップのレースに勝利しています。

モレイラ騎手は『雷神』『マジックマン』という異名を持ち香港の大レースを中心に世界中でG1を勝ちまくってます。ヴィブロスのドバイターフやモーリスのチャンピオンズマイルに騎乗していました。今秋JRAの通年免許取得試験を受ける予定とのことです。

ブラウン騎手はオーストラリアのトップジョッキーの一人でG1を勝ちまくってます。一番最近だと2017年リキンドリングに騎乗してメルボルンCを優勝しています。

 

 女性騎手選抜チーム

  • ジョセフィン・ゴードン(イギリス)キャプテン
  • ヘイリー・ターナー(イギリス)
  • ホリー・ドイル(イギリス)

ゴードン騎手は昨年英国で年間100勝を達成。女性騎手ではターナー騎手についで2人目の快挙です。またG3チップチェイスSで初重賞制覇も成し遂げている女性騎手期待のホープですね。ターナー騎手はイギリスG1を2勝している女性トップジョッキーの1人で1度引退されましたが昨年現役に復帰されました。日本でも勝利を挙げたことがある方です。ドイル騎手は昨年見習い騎手の減量特典がなくなり正式な騎手となりました。今後も期待される若手騎手の1人です。今回は3名ともイギリスの騎手となりましたがいつか日本の藤田菜七子騎手が選ばれるとうれしいですよね。

 

今年も世界の一流ジョッキーが集まりました。ぜひ武豊騎手には日本人初のシルバーサドル賞を受賞してほしいです!

 

結果 8月12日更新

2018年のシャーガーカップは76ポイントを獲得した女性騎手選抜チームが優勝!ヘイリー・ターナー騎手が39ポイントでシルバーサドル賞を受賞しました。武豊騎手は第3戦で落馬競走中止(騎乗馬が心臓発作を起こした模様)。左手を打撲し最終戦の騎乗をキャンセルしましたが第4戦に騎乗していたところをみると程度は軽そうですかね。

 

ジャックルマロワ賞

レース概要

競走名はドーヴィル競馬協会会長ジャック・ル・マロワ伯爵の功績を称え付けられました。ドーヴィル競馬場の芝1600mの直線コースで行われ、フランスではムーラン・ド・ロンシャン賞と並びマイル路線の最高峰レースとして位置づけられています。

主な勝ち馬にはミエスク、スピニングワールド、ドバイミレニアムなどマイルのチャンピオンホースが名を連ねており、その中には日本調教馬タイキシャトルも含まれます。

 

出走馬

馬番:1 ヌールアルアワ(フランス)5歳牡馬

E.ミカリデス厩舎 M.ギュイヨン騎手
父:Makfi
母:Majestic Roi(母父:Street Cry)
通算成績:18戦7勝(8/11現在)
主な勝ち鞍:ヴィシー大賞(G3・2018年)、州都デュッセルドルフ大賞(G3・2016年)、オイロパマイレ(G3・2016年)

元ドイツ調教馬で、今年6月にフランス移籍後で現在2連勝中です。ドイツ時代にドーヴィル競馬場で準重賞を勝っています。

 

馬番:2 レコレトス(フランス)4歳牡馬

C.ラフォンパリアス厩舎 O.ペリエ騎手
父:Whipper
母:Highphar(母父:Highest Honor)
通算成績:11戦6勝(8/11現在)
主な勝ち鞍:イスパーン賞(G1・2018年)、ミュゲ賞(G2・2018年)、グレフュール賞(G2・2017年)、プランスドランジュ賞(G3・2017年)

昨年の仏ダービー3着馬。今シーズン初戦のミュゲ賞では初マイル戦でジミートゥータイムズ(メシドール賞でジェニアルの2着)らを抑えて優勝。続くイスパーン賞も快勝し初G1制覇を果たしています。父Whipperは2004年のジャックルマロワ賞の優勝馬です。

 

馬番:3 トレスフリュオース(フランス)4歳牡馬

A.ファーブル厩舎 V.シュミノー騎手
父:Dansili
母:Trois Lunes(母父:Manduro)
通算成績:11戦4勝(8/11現在)
主な勝ち鞍:ポールドムサック賞(G3・2017年)

昨年のこのレースで勝ち馬から1馬身半差の4着(5頭立て)。デビューから4連勝し、G1ジャンプラ賞でサンダースノーの2着になっていますがその後はパッとせず。今年のイスパーン賞でレコレトスの3着に入着しています。

 

馬番:4 アクシデンタルエージェント(イギリス)4歳牡馬

E.ジョンソンホートン厩舎 C.ビショップ騎手
父:Delegator
母:Roodle(母父:Xaar)
通算成績:14戦5勝(8/11現在)
主な勝ち鞍:クイーンアンS(G1・2018年)

本年のロイヤルアスコットの古馬マイルG1クイーンアンSの優勝馬。前走のクイーンアンSでは15頭中11番人気タイという低評価での勝利でしたが3着のライトニングスピアがその後に行われたG1サセックスSを制しています。初の国外遠征となる今回が試金石と言えそうですね。

 

馬番:5 サクセスデイズ(アイルランド)6歳牡馬

K.コンドン厩舎 G.ブノワ騎手
父:Jeremy
母:Malaica(母父:Roi Gironde)
通算成績:22戦6勝(8/11現在)
主な勝ち鞍:ヨークS(G2・2017年)、ロイヤルウィップS(G3・2016年)、ダービートライアルS(G3・2015年)、バリサックスS(G3・2015年)

3歳時にはバリサックスS、ダービートライアルSを連勝し、英ダービー(12着)にも駒を進めました。今回が初のマイル戦となります。

 

馬番:6 ザラメア(フランス)5歳牡馬

C.フェイ厩舎 E.アルドゥアン騎手
父:Lope De Vega
母:Tanzania(母父:Alzao)
通算成績:25戦4勝(8/11現在)
主な勝ち鞍:特になし

特筆すべき勝ち鞍なし。前走のメシドール賞では優勝したジェニアルから遅れること2馬身、4頭立ての3着に敗れています。

 

馬番:7 インテロジャント(フランス)3歳牡馬

F.シャペ厩舎 P.ブドー騎手
父:Intello
母:Nuit Polaire(母父:Kheleyf)
通算成績:6戦3勝(8/11現在)
主な勝ち鞍:ジャンプラ賞(G1・2018年)、ギッシュ賞(G3・2018年)

3走前のギッシュ賞で後の仏ダービー2着馬パタスコイをアタマ差抑えて重賞初勝利。続く仏ダービーではスタディオブマンの4着。距離を短縮した前走のジャンプラ賞で待望の初G1制覇を果たしています。再度同条件でのG1連勝となるでしょうか。

 

馬番:8 カスカディアン(フランス)3歳牡馬

A.ファーブル厩舎 M.バルザローナ騎手
父:New Approach
母:Falls Of Lora(母父:Street Cry)
通算成績:5戦3勝(8/11現在)
主な勝ち鞍:特になし

前走まで2歳の7月にデビューして以降、一般戦のみで4戦3勝、2着1回。前走のG1ジャンプラ賞では、初の重賞挑戦で短首差の2着。キャリアも浅く、上積みもありそうで不気味さが漂う1頭です。

 

馬番:9 ローマナイズド(アイルランド)3歳牡馬

K.コンドン厩舎 S.フォーリー騎手
父:Holy Roman Emperor
母:Romantic Venture(母父:Indian Ridge)
通算成績:7戦2勝(8/11現在)
主な勝ち鞍:愛2000ギニー(G1・2018年)

今年の愛2000ギニーの勝ち馬。しかし前走のセントジェームズパレスSでは見せ場を作れず7着に敗戦しています。成績にムラのある馬なのでちょっと未知数ですね。

 

馬番:10 アルファセントーリ(アイルランド)3歳牝馬

J.ハリントン厩舎 C.オドノヒュー騎手
父:Mastercraftsman
母:Nisriyna(母父:Intikhab)
通算成績:8戦5勝(8/11現在)
主な勝ち鞍:ファルマスS(G1・2018年)、コロネーションS(G1・2018年)、愛1000ギニー(G1・2018年)

目下G1戦3連勝中で、現地では祖祖母ミエスクの再来とも言われています。前々走コロネーションSでは2着に6馬身差をつける圧勝でコースレコードを更新、前走のファルマスSでも2着馬に4馬身半差つけて楽勝しています。一方で稍重のG1モイグレアスタッドSで5着、不良馬場で行われた今季初戦のG3で大敗と道悪に不安があるので当日の天気に注意が必要かもしれません。祖祖母ミエスク、祖母イーストオブザムーンも制したこのレースで4つめのタイトル獲得を狙います。

 

馬番:11 ウィズユー(フランス)3歳牝馬

A.ファーブル厩舎 A.ルメートル騎手
父:Dansili
母:In Clover(母父:Inchinor)
通算成績:5戦3勝(8/11現在)
主な勝ち鞍:ロートシルト賞(G1・2018年)、レゼルヴォワール賞(G3・2017年)

2歳時はデビュー戦を6馬身差で圧勝、続くレゼルヴォワール賞も制して2連勝を飾り、クラシック候補に。本年はG1サンタラリ賞で英1000ギニー2着馬ローレンスに短頭差及ばず2着。続く前々走の仏オークスではローレンスから約半馬身遅れの5着に敗れていますが前走のロートシルト賞では3馬身差の快勝、初G1制覇を果たしています。過去ドーヴィルでは2戦2勝。前走を好内容で勝っているようにコース相性は良さそうです。

 

総括

今年のジャックルマロワ賞、中心は3歳牝馬になりそうですね。特にアルファセントーリはG1競走を3連勝中で前走、前々走は他馬を寄せ付けず圧勝でした。血統背景からもコース適性がありそうですし断トツの1番人気となっております。もう1頭の3歳牝馬ウィズユーも前走同条件のロートシルト賞を楽勝してますし対抗1番手になりそう。その他ではインテロジャントとカスカディアンのフランス3歳牡馬勢にも注目です。

古馬勢ではレコレトスとアクシデンタルエージェントの2頭が今年G1を優勝してるので有力視されています。フランスでは3歳馬と古馬の斤量差が大きいので3歳馬が有利かもしれません。ジェニアルの回避は残念ではありますが見所のあるレースになりそうですし是非注目してみてください。

 

レース結果 8月12日更新

1着10アルファセントーリ
2着2レコレトス
3着11ウィズユー

アルファセントーリ強かったですね。これでG1競走4連勝となりました。斤量差があるとはいえ古馬を相手に圧勝するとは驚きです。祖祖母ミエスクに匹敵する歴史的名牝が誕生したかもしれませんね。

 

おまけ オジュウチョウサンにG1オファー

今日の朝ニュースになっていてびっくりしました。フランスギャロからG1カドラン賞に出てみない?ってオファーがあったそうです。障害競走ではG1を優勝してるとはいえ平場では500万下の馬。招待ではないとはいえ声がかかるなんて凄いことですよね。次走(九十九里特別 9月22日)を決めたところですし、行くとなれば自費になるので現実味は薄いかもしれませんが武豊騎手も凱旋門賞(クリンチャー号予定)に参戦しますし実現したら最高ですよね。

 

※カドラン賞

フランスギャロが凱旋門賞ウイークエンドの1日目(土曜日)に同レースが行われるパリロンシャン競馬場(旧ロンシャン競馬場)の芝4000メートルで施行する国際平地G1競走。フランスの最強ステイヤー決定戦に位置付けられていますね。1着賞金は30万ユーロ(約3865万円)です。

 

本日は海外競馬の話題を中心に3点ほど記事にしてみました。競馬はどうしてもギャンブルという捉え方になりがちですがスポーツとしての魅力も満載です。記事を読んでスポーツとしての競馬に興味を持ってもらえたらうれしいです。